放射冷却

放射冷却

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

解説

地表付近の温度変化は、太陽から受ける熱(太陽放射)と地面から逃げる熱(地球放射)のバランスによって決まります。昼間は太陽放射地球放射を上回るため地温が上昇し、その熱が空気に伝わることで気温が上がります。太陽高度が最大になるのは正午ですが、地温のピークは13時、気温のピークは14時と、熱が伝わる過程で段階的なタイムラグが生じるのが特徴です。

夜間は太陽放射がなくなるため、地球放射による冷却(放射冷却)のみが進行します。この際、空に雲があると、雲が地表からの赤外線を吸収・再放射して熱を閉じ込める「保温効果」が働きます。しかし、雲のない快晴の夜は熱が遮られることなく宇宙へ逃げていくため、地表付近は急激に冷え込みます。また、地中の温度変化については、深くなるほど熱の伝達に時間を要するため、地表よりも変化の幅が小さく、ピークの時間も大きく遅れます。

コラム

放射冷却によって地表付近の空気が露点温度以下まで冷やされると、空気中の水蒸気凝結して霧(放射霧)が発生したり、霜が降りたりすることがあります。これは農業において「霜害」の原因となるため、防霜ファンなどで空気を循環させる対策が取られます。また、放射冷却は風が弱いほど顕著です。風が強いと上空の比較的暖かい空気と地表の冷たい空気が混ざり合ってしまうため、冷却が進みにくくなるからです。

小学生のみなさんへ

昼間、太陽の光で地面は温められます。夜になると、その地面にたまっていた熱が空に向かって逃げていきます。これを放射冷却ほうしゃれいきゅうといいます。

雲がない晴れた夜は、地面の熱が宇宙うちゅうまでどんどん逃げてしまうため、次の日の朝はとても寒くなります。反対に、雲がある夜は、雲が毛布のような役割をして熱を閉じ込めてくれるので、あまり寒くなりません。

また、地面が一番温かくなるのはお昼の1時ごろですが、空気が一番温かくなるのはその1時間後の2時ごろになります。地面の熱が空気に伝わるまでに少し時間がかかるからです。

ルラスタコラム

砂漠(さばく)の夜がとても寒いのは、この放射冷却が原因です。砂漠には雲や水分がほとんどないので、夜になると地面の熱がすべて宇宙へ逃げてしまうのです。

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