転倒ます型雨量計

一般小学生

まとめ

  • 雨水をシーソー状の「ます」に溜め、一定量に達した際の反転回数から降水量を自動計測する装置。
  • 降水量は、地面に降った雨がどこにも流れ出さずに溜まった際の深さをミリメートル(mm)単位で表す。
  • 遠隔地での無人観測に適しており、気象庁アメダス(AMeDAS)などで標準的に採用されている。

解説

気象観測における降水量は、地表に降った雨が蒸発したり地面に染み込んだりせずに溜まった場合の「深さ」を指し、単位はミリメートル(mm)で測定される。転倒ます型雨量計は、この降水量を正確かつ自動的に計測するための主要な装置である。装置の上部には受水口(ろうと)があり、そこから取り込まれた雨水が内部のシーソーのような構造をした「ます」に導かれる仕組みとなっている。

内部の「ます」は左右に2つ一組で配置されており、片方の「ます」に一定量(一般的には0.5mm分相当)の雨水が溜まると、その重みによって「ます」が反転し、溜まった水が排出される。この反転と同時に、もう一方の空の「ます」が受水口の真下に移動して次の雨水を受け始める。この反転した回数を電気信号としてカウントし、記録・送信することで、リアルタイムでの自動観測が可能となっている。

コラム

雨を降らせる代表的な雲には、乱層雲積乱雲がある。気象庁では、転倒ます型雨量計を含む観測データを全国約1,300か所のアメダスから収集し、天気予報や防災情報に役立てている。なお、非常に激しい雨が降る場合、ますが反転する瞬間にわずかな雨水がこぼれるなどの影響で誤差が生じることがあるため、精密な観測においてはデータの補正技術も併用されている。

小学生のみなさんへ

雨がどれくらいふったかをはかる機械を「雨量計うりょうけい」といいます。その中でも、今の日本で一番よく使われているのが「転倒(てんとう)ます型雨量計」です。

この機械の中には、シーソーのような形をした小さな「ます」が入っています。雨水がたまると、その重みで「ます」がカタンとたおれます。たおれると、もう一つの「ます」が雨を受ける場所に移動します。この「カタン」とたおれた回数を数えることで、雨が何ミリメートルふったかを自動で計算しているのです。

この仕組みのおかげで、人がいない山の上や遠い場所でも、雨の量を正確に知ることができます。集められたデータは、テレビの天気予報などでみんなに伝えられています。

ルラスタコラム

雨の量を表す「ミリメートル(mm)」という単位。もし、1平方メートルの広さに1ミリの雨がふったとしたら、水の量はちょうど1リットルになります。牛乳パック1本分と考えると、イメージしやすいですね!

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