まとめ
【定義】
太陽光を構成する可視光線の中で最も波長が長く、大気による散乱の影響を受けにくいため、遠方まで到達しやすい性質を持つ光。
まとめ
- #赤い色の光 #屈折 #散乱 #皆既月食 #波長
- 用語の意義:光の波長による性質の違い(屈折率や散乱の度合い)が、天体現象にどのような影響を与えるかを理解する上で重要な概念である。
解説
太陽光には様々な波長の光が含まれているが、その中でも赤い色の光は波長が長く、大気を通過する際の屈折の度合いが小さいという特徴がある。また、空気中の分子や微粒子によって光が四方に散らばる「散乱」の影響を最も受けにくい。
皆既月食の際、月は地球の影の中に完全に収まるが、完全に消失するわけではなく「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる暗い赤色に見える。これは、地球の大気がレンズのような役割を果たし、太陽光を屈折させるためである。
太陽光が地球の大気層を通過する際、波長の短い青色の光などは激しく散乱してしまい月まで届かない。一方、わずかに屈折した赤い色の光だけが大気を通り抜け、地球の影の内側に回り込んで月に到達する。この仕組みによって、皆既月食中の月は赤く照らし出されることになる。
補足
可視光線の波長は約380nmから750nm程度であり、赤色の光はその長い方の端に位置する。夕焼けが赤く見えるのも、太陽光が厚い大気層を通る間に青い光が散乱し、散乱しにくい赤い光だけが観測者に届くためである。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
太陽の光には、いろいろな色の光がまざっています。その中でも「赤い色の光」は、空気の中を通るときにじゃまされにくく、遠くまでとどきやすいという特別な性質を持っています。
月が地球のかげに完全にかくれる「皆既月食(かいきげっしょく)」のとき、月は真っ暗にならずに、少し赤っぽく見えます。これは、地球のまわりにある空気がレンズのような働きをして、赤い光だけを月のほうへ曲げて届けているからです。
ほかの色の光は空気にはね返されて月まで届きませんが、赤い光だけは通り抜けることができるため、暗いはずの月が赤く光って見えるのです。
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