まとめ
【定義】
古生代の海域に広く生息していた節足動物の一群。古生代を代表する指標化石であり、その形態や変遷は当時の環境を知る重要な手がかりとなる。
学習の要点
- 重要語句:マグマの海、光合成、オゾン層、指標化石、両生類
- 用語の意義:地球誕生から生物の陸上進出に至る環境変化の過程において、海洋生態系の中心的な存在であったことを理解する。
解説
地球はその誕生初期、無数の小惑星の衝突による熱で表面が溶け、「マグマの海」と呼ばれる状態にあった。その後、衝突の減少とともに冷却が進むと、大気中の水蒸気が激しい雨となって降り注ぎ、海が形成された。
海洋では光合成を行うらん藻類(シアノバクテリア)が出現し、大気中の酸素が増加した。この酸素からオゾン層が形成されたことで、有害な紫外線が遮られ、生物の陸上進出が可能となった。
古生代の海洋では、三葉虫や魚類が繁栄を極めた。一方、陸上では巨大なシダ植物の森林が広がり、やがて初期の両生類のような生物が陸へと上がり始めた。三葉虫はこの時代の地層を特定する指標化石として極めて重要である。
補足
三葉虫はカンブリア紀からペルム紀末までの約3億年間にわたって生存した。背板が縦軸により中央軸と左右の側葉の3つの部分に分かれていることが名前の由来である。脱皮を繰り返して成長し、多様な形態に進化を遂げたことが知られている。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
三葉虫(さんようちゅう)は、今から何億年も前の「古生代(こせいだい)」という時代の海に住んでいた生き物です。エビやカニ、カブトムシなどの仲間の「節足動物(せっそくどうぶつ)」というグループに入ります。
地球が誕生したばかりのころは、とても熱くて岩石が溶けた「マグマの海」におおわれていました。その後、地球が冷えて雨が降り、今の海ができました。海の中では、三葉虫や魚たちが泳ぎ回り、とてもにぎやかでした。
やがて、空気に酸素が増えて「オゾン層」というバリアができると、生き物たちは陸に上がれるようになりました。陸には大きなシダ植物の森ができ、両生類(カエルなどの仲間)もあらわれました。
三葉虫の化石が見つかると、その地層が「古生代」のものであることがわかるため、歴史を知るための大切な目印になっています。
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