学習目安 | 小: B | 中: B | 高: B

カブトガニ

カブトガニ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

カブトガニ
古生代から姿がほとんど変わっていないため「生きた化石」と呼ばれ、クモやサソリに近い夾角類に属する節足動物
  • 約2億年以上前から姿を変えていない「生きた化石」の代表例
  • 分類学上はカニ(甲殻類)ではなく、クモやサソリに近いグループに属する
  • 血液に含まれる成分が医療分野の細菌検査に不可欠な役割を果たしている

解説

カブトガニは、その特異な形態から「カニ」の名を冠していますが、分類学上はエビやカニなどの甲殻類ではなく、クモやサソリと同じ「夾角類(きょうかくるい)」に属します。約2億年前の古生代からその姿をほとんど変えていないため、生物学的に極めて貴重な「生きた化石」とされています。

項目 カブトガニ カニ(甲殻類)
分類 夾角類(クモ・サソリの仲間) 甲殻類(エビ・ヤドカリの仲間)
触角 なし 2対(4本)あり
呼吸器官 書鰓(しょさい) 鰓(えら
目の構造 複眼単眼の両方を持つ 複眼を持つ

カブトガニの体は、前体(頭胸部)、後体(腹部)、および剣状の尾節(びせつ)の3つの部分から構成されています。特に尾節は、ひっくり返った際に支点として利用し、自力で起き上がるための重要な役割を担っています。

コラム

カブトガニの血液は、酸素を運ぶ成分として銅を含む「ヘモシアニン」を持っているため、酸素に触れると青く見えるのが特徴です。また、この血液には細菌の毒素(エンドトキシン)に反応して瞬時に凝固する性質があり、この特性を利用した「LALテスト」という試薬が、注射剤や医療機器の汚染検査に世界中で利用されています。

日本では岡山県笠岡市や瀬戸内海沿岸、九州北部が生息地として知られていますが、沿岸部の開発による干潟の消失や水質汚濁により、絶滅が危惧されています。岡山県笠岡市の生息地は国の天然記念物に指定されており、保護活動が続けられています。

小学生のみなさんへ

カブトガニは、名前に「カニ」とついていますが、実はカニの仲間ではありません。どちらかというと、クモやサソリに近い動物です。恐竜がいた時代よりもずっと前の、約2億年も前から姿がほとんど変わっていないため、「きた化石かせき」と呼ばれています。

カブトガニの血は、人間のような赤色ではなく、きれいな「青色」をしています。この血には、バイキンを見つけるとすぐに固まるという不思議な力があります。その力を使って、病院で使う薬や道具にバイキンがついていないか調べるために役立てられています。

日本では、瀬戸内海せとないかいなどの海辺に住んでいますが、海が汚れたり、住む場所がなくなったりして、数がとても減っています。とてもめずらしくて大切な生き物なので、国の天然記念物てんねんきねんぶつにも指定していされています。

ルラスタコラム

カブトガニのしっぽは、敵を攻撃するための武器ではなく、ひっくり返ったときに元に戻るための「つえ」のような役割をしています。無理に引っ張ると折れてしまうこともあるので、見つけても優しく見守ってあげましょう。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 カブトガニは、数億年前からその姿がほとんど変わっていないことから、何と呼ばれていますか。
生きた化石
【応用】 カブトガニは名前に「カニ」と付きますが、分類学上はカニ(甲殻類)ではなく、どのような動物の仲間に近いとされていますか。
クモやサソリ(夾角類)
【実践】 カブトガニの血液が医療現場で重宝されているのは、血液がどのようなものに対して敏感に反応する性質を持っているからですか。
細菌の内毒素(エンドトキシン)に反応して凝固する性質

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

カブトガニ 周辺の地図 Google Mapで開く ↗

最近見た用語
履歴をチェックしています…