まとめ
- メタセコイアやシーラカンスのように、遠い地質時代からその形態を大きく変えることなく、現代まで生き残っている生物の総称。
- チャールズ・ダーウィンによって提唱された概念であり、生命の進化の過程や過去の地球環境を考察する上で極めて重要な手がかりとなる。
- 特定の環境下で生存競争の圧力が少なかったことなどが、太古の姿を維持し続けている要因と考えられている。
解説
地球の歴史を振り返ると、中生代の恐竜絶滅を経て新生代に入り、哺乳類が急速に繁栄するなど、生物相は劇的な変化を遂げてきました。この大きな時代の移り変わりの中で、特定の生物は「生きた化石」として、数億年前とほぼ変わらない形態を維持しています。これらは、地層が堆積した当時の環境を示す「示相化石」や、時代を特定する「示準化石」の研究においても、現生種との比較対象として重要な役割を果たします。
また、生命の歴史という広い視点では、全ての起源は多様な物質が溶け込んだ「物質のスープ」のような原始の海にあると考えられています。そこから始まった進化の過程で、人類は直立二足歩行を獲得し、脳容量を劇的に増大(猿人の約460cm³から新人の約1400cm³へ)させてきましたが、その一方で生きた化石たちは、安定した環境下でその姿を留めました。このように、劇的な進化を遂げた種と、変化を必要としなかった種が共存していることが、地球の生物多様性の興味深い点です。
「生きた化石」とは、大昔に生きていたころとほとんど同じ姿のまま、今も生きている生物のことです。ふつう、生物は長い時間をかけて少しずつ進化して姿を変えていきますが、生きた化石は長い間あまり変わりませんでした。
有名なものには、魚のシーラカンスや、植物のメタセコイアなどがあります。これらは大昔に絶滅したと思われていましたが、生きているのが見つかって世界中をおどろかせました。ほかにも、カブトガニやイチョウなども生きた化石のなかまです。
どうして昔のままの姿でいられたのでしょうか。それは、まわりの環境があまり変わらなかったり、敵におそわれにくい場所にいたりしたからだと考えられています。生きた化石を調べることで、大昔の地球がどのような様子だったのかを知るヒントになります。
シーラカンスは、なんと恐竜がいた時代よりもずっと前から地球にいたといわれています。1938年に南アフリカで見つかるまで、みんな「もう死んでしまった」と思っていたので、生きているのが見つかったときは「20世紀最大の発見」といわれるほどの大ニュースになったんですよ。
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