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相同器官

相同器官

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

相同器官
現在は形や働きが異なっていても、もとは同じつくりであったと考えられる体の部分

解説

相同器官(そうどうきかん)とは、生物の進化の過程において、共通の祖先が持っていた器官が、それぞれの環境に適応して形や働きを変化させたものを指します。例えば、ヒトの腕、コウモリの翼、クジラの胸びれ、鳥の翼は、見た目や用途は全く異なりますが、内部の骨格構造を詳しく調べると、上腕骨や橈骨といった基本的な骨の組み合わせが共通しています。

これは、脊椎動物の共通の祖先が持っていた前肢が、空を飛ぶ、海を泳ぐ、物を掴むといったそれぞれの生活様式に合わせて変化した「適応放散」の結果です。相同器官の存在は、生物が共通の祖先から枝分かれして進化してきたことを示す重要な証拠となります。

比較項目 相同器官 相似器官
起源(もとの形) 同じ(共通の祖先) 異なる
現在の働き 異なることが多い 同じ(似ている)
ヒトの腕とクジラのひれ 鳥の翼とチョウの羽
コラム

相同器官と対照的な概念に「相似器官」があります。これは、鳥の翼とチョウの羽のように、起源は異なるものの、飛ぶという同じ目的のために形が似通ったものを指します。また、進化の過程で使われなくなり、形だけが残った「痕跡器官」も相同器官の一種と考えられます。例えば、クジラの体内に残る小さな後ろ足の骨や、ヒトの耳を動かす筋肉などがその代表例です。

植物においても相同器官は見られます。例えば、サボテンのトゲは葉が変化したものであり、エンドウの巻きひげも葉の一部が変化したものです。これらは、普通の葉と起源が同じであるため、相同器官と呼ばれます。

小学生のみなさんへ

みんなの「うで」と、コウモリの「つばさ」、クジラの「むなびれ」は、見た目も使いかたもぜんぜんちがうよね。でも、中にある「ほね」を調べてみると、実は同じようなならび方をしているんだ。これは、大昔にいた共通の先祖からわかれて、海や空などのちがう場所でくらしやすいように形が変わっていったからだといわれているよ。このように、もとは同じだった体の部分を「相同器官(そうどうきかん)」と呼ぶんだ。

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