一般小学生
まとめ
- 脳が収まる頭蓋骨内部の容積のことで、人類の進化の過程を測る重要な指標の一つである。
- 直立二足歩行によって重い頭部を垂直に支えられるようになったことで、脳の大型化が可能になったと考えられている。
- 猿人から原人、旧人へと進化するにつれて増大したが、現代の新人(ホモ・サピエンス)は旧人よりもわずかに小さい傾向にある。
解説
地球の歴史において、中生代に繁栄した恐竜が絶滅し、新生代に入ると哺乳類が急速に進化を遂げた。その流れの中で登場した人類の祖先は、直立二足歩行を行うことで両手を自由に使えるようになり、同時に重い頭部を支える構造を獲得した。これにより、脳を収めるスペースである頭蓋容量が段階的に拡大していったのである。
具体的な推移を見ると、初期の人類である猿人(アウストラロピテクスなど)は約460cm³であったが、原人(ホモ・エレクトスなど)では約1000cm³へと急増した。さらに旧人(ネアンデルタール人類など)では約1500cm³に達し、現代の新人(ホモ・サピエンス)の約1400cm³を上回る容積を持っていた。人類はアフリカで誕生したのち、こうした身体的進化を伴いながら世界各地へと拡散していった。また、生命の根源をたどれば、多様な分子が溶け込んだ原始の海、いわゆる「物質のスープ」から始まった複雑な進化の結実が、現在の人類の脳と言える。
小学生のみなさんへ
頭蓋容量とは、脳が入っている頭の骨の中の広さ(容積)のことです。人間は、大昔から今にいたるまで、進化するにつれて脳が少しずつ大きくなってきました。
大昔の人間は、今のチンパンジーと同じくらいの大きさでしたが、二本の足で立って歩くようになると、重い頭を支えられるようになり、脳がどんどん大きくなっていきました。脳が大きくなることで、道具を使ったり、言葉を話したりする力が発達したと考えられています。
ルラスタコラム
実は、大昔に生きていた「ネアンデルタール人」という人類は、今の私たち人間よりも脳が大きかったと言われています。脳の大きさだけでなく、中身がどのように発達したかが、かしこさに関係しているのかもしれませんね。
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