まとめ
- 光合成を行い、地球の大気中に大量の酸素を供給し始めた、先カンブリア時代に出現した初期の単細胞生物(原核生物)の総称。
- 現代では「シアノバクテリア」とも呼ばれ、その活動の痕跡は「ストロマライト」という岩石の化石として確認される。
- 大気中の酸素濃度を上昇させ、オゾン層の形成を促すことで、生物の陸上進出を可能にする環境的基盤を築いた。
解説
地球誕生の初期、表面は小惑星の衝突熱による「マグマの海」に覆われていました。その後、衝突が収まり表面が冷却されると、大気中の水蒸気が雨となって降り注ぎ、広大な海が形成されました。この初期の海において出現したのが「らん藻類」です。
らん藻類は、太陽光エネルギーを利用して二酸化炭素から有機物を合成し、副産物として酸素を放出する「光合成」を行う特性を持っていました。彼らの活動によって、それまで嫌気的(酸素がない状態)だった地球環境は、好気的なものへと劇的に変化しました。大気中に蓄積された酸素は、上空でオゾン層を形成し、有害な紫外線を遮断するバリアとなりました。
この環境変化こそが、生命進化における最大の転換点の一つです。紫外線の脅威が取り除かれたことで、それまで水中のみに限定されていた生命活動の範囲が陸上へと拡大し、古生代以降の多様な生物の繁栄へとつながっていきました。
大昔の地球は、とても温度が高くてドロドロに溶けた状態でした。その後、地球が冷えて海ができると、そこで「らん藻類(らんそうるい)」という小さな生き物が誕生しました。
らん藻類は、太陽の光を使って酸素を作り出す「光合成」という働きを始めました。この生き物がたくさん増えたおかげで、もともとは酸素がなかった地球の空気に、たくさんの酸素がたまるようになりました。
空気に酸素が増えると、空の高いところに「オゾン層」というバリアができました。このバリアが太陽からの強い紫外線をさえぎってくれたおかげで、生き物たちは海の中から陸の上へと上がって生活できるようになったのです。
らん藻類が泥などと一緒に積み重なって固まった「ストロマライト」という岩の化石があります。今でもオーストラリアなどの海で見ることができ、地球に酸素を届けてくれた大昔の生き物の姿を今に伝えています。
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