強い酸

一般小学生

まとめ

  • 水に溶けたときに、溶けている分子のほとんどすべてが電離して水素イオン放出する酸のこと
  • 電離度が1に近く、水溶液中ではイオンの状態で安定して存在する
  • 代表的なものに塩酸硫酸、硝酸があり、これらは強酸とも呼ばれる
強い酸
溶液中でほぼ完全に電離し、多量の水素イオンを生じる酸

解説

酸の強さは、水に溶かしたときの「電離度」によって決まります。強い酸は、水分子と反応してほぼ100%が水素イオン(H⁺)を離す性質を持っています。そのため、同じ濃度であれば弱い酸に比べて水素イオンの濃度が非常に高くなり、強い酸性を示します。

強い酸の水溶液は、イオンが大量に存在するため電気を非常によく通します。これに対し、弱い酸は一部の分子しか電離しないため、水素イオンの数が少なく、電気も通りにくいという違いがあります。

項目 強い酸(強酸) 弱い酸(弱酸)
電離度 1に近い(ほぼ全て電離) 0に近い(わずかに電離)
代表例 塩酸・硫酸・硝酸 酢酸・炭酸
電流の通りやすさ 非常に通りやすい 通りにくい
コラム

化学反応において、強い酸と弱い塩基が反応してできる「塩(えん)」は、水に溶けると酸性を示します。例えば、塩酸(強い酸)とアンモニア(弱い塩基)からできる塩化アンモニウムは、水溶液中で酸性になります。これは、強い方の性質が色濃く残るためと考えると理解しやすくなります。

小学生のみなさんへ

「強い酸」というのは、水に溶かしたときに、バラバラになって「水素すいそイオン」という粒をたくさん出すもののことです。酸っぱい味のするレモンなどは「弱い酸」の仲間ですが、強い酸はもっと力が強くて、金属を溶かしたりすることもあります。

代表的なものには、理科の実験で使う塩酸えんさんや、車のバッテリーに入っている硫酸りゅうさんなどがあります。これらはとても危険なので、扱うときは必ず先生の指示を守りましょう。

ルラスタコラム

私たちの胃の中には、食べ物を消化するために「胃酸」という液が入っています。実はこの胃酸の正体は、強い酸である塩酸えんさんの仲間なのです。自分の体の中に強い酸があるなんて、おどろきですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 強い酸とはどのような酸のことですか。
水に溶かしたときに、ほとんどすべての分子が電離して水素イオンを出す酸のこと
【応用】 強い酸と弱い酸を区別する基準となる、水の中でイオンに分かれる割合のことを何といいますか。
電離度
【実践】 強酸である塩酸と弱塩基であるアンモニアを中和させてできる「塩化アンモニウム」の水溶液は、何性を示しますか。またその理由を説明しなさい。
酸性。強酸と弱塩基の反応でできた塩は、水に溶けると強酸の性質が強く残り、酸性を示すため

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