海陸風

海陸風

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

陸風
晴れた日に、陸地と海水の温まりやすさの違いによって、昼と夜で吹く向きが逆転する局地的な風

解説

海陸風が発生する最大の要因は、陸地と海水の「比熱(物質の温まりやすさ)」の差にあります。陸地は海水に比べて温まりやすく冷めやすい性質を持っています。晴れた日の日中、太陽放射によって陸地が急激に温められると、その直上の空気膨張して密度が下がり、上昇気流が発生します。これにより陸上の気圧が相対的に低くなり、気圧の高い海側から陸側へと空気が流れ込みます。これが「海風(かいふう)」です。

反対に夜間は、放射冷却によって陸地が海よりも早く冷え込みます。すると、相対的に温度が高い海上で上昇気流が起こり、陸から海へと風が吹くようになります。これが「陸風(りくふう)」です。昼から夜、あるいは夜から昼へと風向きが切り替わる際に、一時的に無風状態になることを「凪(なぎ)」と呼びます。

コラム

日本周辺の気象を広域で見ると、日本上空には常に西から東へ流れる「偏西風」が吹いています。気象衛星「ひまわり」が観測する雲の画像も、この偏西風の影響で西から東へと時系列順に移動していく様子が確認できます。

また、地形に関連する風として、湿った空気が山を越えて吹き降ろす際に高温で乾燥した風となる「フェーン現象」があります。最高気温が30度を超える「真夏日」などには、こうした局地的な風や地形による気温湿度の変化が顕著に現れることがあります。

小学生のみなさんへ

晴れた日に海へ行くと、昼間は海から陸に向かって気持ちのよい風がふいてきます。これは、太陽の光で陸の砂浜が海の水よりも先に熱くなるからです。熱くなった陸の上の空気は軽くなって上へのぼっていくため、その代わりに海の上のすずしい空気が陸に流れこんでくるのです。これを「海風(かいふう)」と呼びます。

夜になると反対に、陸の方が海よりも早く冷たくなります。すると今度は、海の方が陸よりもあたたかくなるので、陸から海に向かって風がふくようになります。これを「陸風(りくふう)」と言います。このように、昼と夜で向きが変わる風のことをまとめて「海陸風」と呼ぶのです。

ルラスタコラム

朝や夕方に、海風と陸風が入れかわるとき、風がピタッと止まることがあります。これを「なぎ」といいます。昔の船乗りたちは、風が止まると船が進まなくなるので、この時間を大切にしていました。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 晴れた日の昼間に、海から陸に向かって吹く風を何といいますか。
海風(かいふう)
【応用】 海陸風が発生する主な原因は、陸地と海水のどのような性質の違いによるものですか。
物質の温まりやすさ(比熱)の違い。陸地は海水よりも温まりやすく、冷めやすいという性質があるためです。
【実践】 海風と陸風が入れ替わる朝や夕方に、一時的に風が止まる状態を何といいますか。
凪(なぎ)

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