- 雨
- 大気中の水蒸気が凝結して水滴となり、重力によって地上に落下する現象
解説
雨は、上昇気流によって冷却された空気中の水蒸気が、微細な粒子を核として凝結し、雲粒を形成することから始まります。これらの雲粒が雲の中で衝突・併合を繰り返して成長し、上昇気流で支えきれない重さになると地上へ落下します。これが雨の基本的なメカニズムです。
中緯度以上の地域では、雲の上部で氷の結晶(氷晶)が成長し、それが落下する途中で融解して雨になる「冷たい雨」のプロセスが一般的です。一方、熱帯地方などでは氷の過程を経ずに水滴同士が合体して降る「暖かい雨」も見られます。気象学的には、降水の強さを1時間あたりの雨量(mm)で測定し、その量によって「弱い雨」から「猛烈な雨」まで区分されます。
コラム
地上に到達する際の気温が氷点下以下であれば、融解せずに雪として降ります。天気図上の記号では、雨は黒く塗りつぶされた円(●)で表現されます。これは、快晴(○)や晴れ(①)、曇り(◎)といった他の天気記号と明確に区別するための国際的なルールに基づいています。
また、雨は地球上の水循環において極めて重要な役割を担っており、陸地に淡水を供給する主要な手段となっています。しかし、短時間に集中して降る「集中豪雨」などは、河川の氾濫や土砂災害を引き起こす要因ともなるため、気象情報の正確な把握が不可欠です。