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胚(はい)

一般小学生

まとめ

  • 受精卵が細胞分裂を開始し、個体としての形態や機能が整って自立した生活(孵化や出生)を始めるまでの段階にある個体のこと。
  • 動物においては受精卵から孵化に至るまでの過程を指し、植物においては種子の中に含まれる将来の植物体(幼芽や幼根、子葉など)になる部分を指す。
  • メダカなどの魚類では、受精卵の中で頭部や心臓が形成され、血管が通り血液が循環し始める状態を指す。

解説

生物が受精してから親と同じような体つきになるまでの過程を「発生」と呼びます。メダカの場合、水温の上昇と日照時間の増加が産卵の引き金となり、受精が行われます。受精卵の中では「卵割」と呼ばれる細胞分裂が繰り返され、徐々に頭、腹、尾といった体の各部位が形作られていきます。この、将来のメダカの体になる部分が「胚」です。

胚の成長過程では、顕微鏡を通して心臓が拍動し、血管の中を血液が流れる様子をリアルタイムで観察することが可能です。また、植物の種子においても、発芽して茎や根になる部分は胚と呼ばれ、生命の設計図が凝縮された重要な段階といえます。

コラム

メダカの卵が孵化するまでの日数は、水温と密接な関係があります。一般に「積算温度(平均水温×日数)」が約250℃に達すると孵化するとされています。例えば、水温が25℃であれば約10日で孵化に至ります。

孵化したばかりの仔魚(しぎょ)は、腹部に「卵黄(さいのう)」と呼ばれる養分の袋を持っており、しばらくの間は餌を食べずにこの蓄えられた栄養で生存・成長します。私たちが日常的に口にする魚卵(イクラやタラコなど)も、受精していれば胚へと成長する可能性を持った細胞です。

小学生のみなさんへ

メダカなどの動物が、卵たまごの中で育って、赤ちゃんとして生まれてくるまでの間のすがたを胚はいといいます。受精した卵たまごの中で、細胞さいぼうがどんどん分かれていき、目や心臓しんぞう、しっぽなどが作られていく部分のことです。

メダカの卵たまごを顕微鏡でのぞいてみると、胚はいの中で心臓しんぞうがドクドク動いたり、血が流れたりする様子を見ることができます。このように、生き物が親と同じような体になっていくことを「発生はっせい」と呼びます。

また、植物の種の中にも、将来、芽や根っこになる胚はいが入っています。動物も植物も、命がはじまる大切な時期のことを胚はいと呼ぶのです。

ルラスタコラム

みなさんは、イクラやタラコなどの「魚のたまご」を食べたことがありますか?これらは、もし受精して育っていたら、メダカと同じように胚はいになって魚の赤ちゃんが生まれていたはずのものです。私たちが食べている食べ物の中にも、たくさんの命のもとがかくれているのですね。

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