積算温度

積算温度

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • ある期間の毎日の平均気温をすべて足し合わせた合計の温度のこと。
  • 植物発芽開花、果実の成熟、さらには昆虫のふ化や活動開始時期を決定する生物学的な目安となる。
  • 水中の生物においては「積算水温」と呼ばれ、メダカの卵がふ化するまでの日数計算などに用いられる。

解説

植物や変温動物である昆虫・魚類の成長速度は、周囲の温度に強く依存している。積算温度は、これらの生物が特定の成長段階(発芽、羽化、ふ化など)に達するために必要な「熱量の総和」を数値化したものである。この概念を用いることで、自然界の現象を予測することが可能になる。

農業の現場では、収穫時期の予測に欠かせない。例えば、開花から収穫までに積算温度1000℃が必要なスイカの場合、毎日の平均気温が25℃であれば、1000÷25=40となり、約40日後が収穫の目安と判断できる。このように、単なる日数の経過ではなく、蓄積された熱量で成長を捉えるのが積算温度の特徴である。

コラム

動物の生態においても重要な役割を果たす。メダカの卵の場合、ふ化までに必要な積算水温は約250℃とされる。水温が25℃なら10日、20℃なら約12〜13日でふ化する計算だ。また、モンシロチョウなどの昆虫も、冬を越したさなぎが春に羽化するタイミングは、春先の積算温度によって決まる。地球温暖化の影響で桜の開花が早まる現象も、この積算温度が例年より早く規定値に達することが原因の一つである。

小学生のみなさんへ

積算温度せきさんおんど」とは、毎日のみんなのまわりの気温を合計した温度のことです。植物や虫、魚などは、この合計した温度が一定の高さになると、芽を出したり、花をさかせたり、卵からかえったりします。

たとえば、メダカの卵は、毎日の水温を足して合計が「250度」くらいになると赤ちゃんが生まれます。水温が25度のときは10日くらい、水温が少し低い20度のときは12日から13日くらいで生まれる計算になります。あたたかいほうが、早く成長するということですね。

スイカなどの野菜や果物を育てるときも、この温度の合計を使って「いつごろ食べごろになるか」を予想します。自然界の生き物たちは、カレンダーではなく、体で感じた「温度の貯金」で季節を知っているのです。

ルラスタコラム

モンシロチョウも、冬の間はじっと「さなぎ」のすがたでたえています。春になって気温が上がり、温度の合計がたまると、ようやくチョウになって飛び立ちます。春にチョウを見かけるのは、温度の貯金がいっぱいになった合図なんですね。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…