一般小学生
まとめ
- 北半球において、1年の中で最も昼の長さ(可照時間)が長くなる日のことで、例年6月21日ごろを指します。
- この日を境に昼の長さは徐々に短くなっていき、植物にとっては季節の変化を察知し、生理現象を調節するための重要な指標となります。
- 生物学的には、日照時間の変化(光周性)が植物の花芽形成や、厳しい冬を越すための形態変化に大きな影響を与えます。
解説
夏至は天文学的に太陽の南中高度が最も高くなる時期ですが、植物の生存戦略においては「光周性」との関わりが極めて重要です。植物は単に明るい時間の長さを見ているのではなく、実際には「連続した暗期(夜の長さ)」の長さを正確に感知して、花を咲かせるタイミングを決定しています。
夜の長さが一定の時間(限界暗期)より短くなると花芽を形成する「長日植物」(ホウレンソウやコムギなど)や、逆に夜がある程度長くならないと開花しない「短日植物」(ダイズやアサガオなど)に分類されます。夏至を過ぎて夜が徐々に長くなり始める変化は、植物が次世代を残すための繁殖行動を開始する精密なシグナルとなっているのです。
小学生のみなさんへ
夏至(げし)は、1年の中で太陽が出ている時間が一番長い日のことです。だいたい6月21日ごろになります。この日をすぎると、お昼の時間は少しずつ短くなっていきます。
植物たちは、この太陽が出ている時間の変化を上手に使って生きています。実は、植物は「夜の長さ」を感じとって、花をさかせる準備をいつ始めるか決めているのです。夜が短くなると花をさかせる植物もいれば、夜が長くなってくると花をさかせる植物もいます。
また、植物は寒い冬をのりこえるための工夫もしています。地面にペタッと葉を広げて寒さをしのぐ「ロゼット」という形になったり、春にさく花の赤ちゃんを包んだ「冬芽」を作ったりして、じっと春を待ちます。このように、植物は季節の変化を敏感に感じとって生活しているのです。
ルラスタコラム
夏至は1年で一番太陽の光が強い日ですが、実は1年で一番暑い日ではありません。地面や海があたたまるのには時間がかかるため、本当に暑くなるのは夏至から1〜2か月あとの8月ごろになるんですよ。
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