まとめ
- 昆虫や植物などの生物が、厳しい冬の期間を生き抜くために、卵・幼虫・さなぎ・成虫といった特定の状態で過ごすこと。
- 生物の活動は気温と密接に関係しており、冬の休眠から目覚めるタイミングや、植物の成長・開花の時期は温度条件に左右される。
- 特に植物においては、日々の平均気温を合計した「積算温度」が開花や結実の重要な指標となる。
解説
生物は季節の変化に適応するため、種ごとに最適な「越冬形態」を持っています。例えば、モンシロチョウはさなぎの状態で冬を越し、春の訪れとともに羽化して成虫になります。一方で、カマキリは卵(卵のう)の状態で冬を耐え、春に一斉にふ化します。また、ミツバチのように成虫のまま集団で身を寄せ合い、体温を維持しながら冬を越すものもいます。このように、エネルギー消費を最小限に抑え、生存に有利な姿で春を待つ戦略がとられています。
また、気温は植物の成長速度にも大きな影響を与えます。これを示す概念が「積算温度」です。これは毎日の平均気温を足し合わせたもので、一定の値に達すると開花や収穫の時期を迎えます。例えば、開花から収穫までに必要な積算温度が1000℃のスイカがある場合、平均気温が25℃であれば、1000÷25=40日後に収穫できると予測できます。このように、生物のライフサイクルは地域の気候や日々の気温変化と深く連動しているのです。
生き物たちが、きびしい冬を乗りこえるために、じっとして過ごすことを「越冬」といいます。虫や植物は、冬の間ずっとねむっているように見えますが、実は春が来るのをじっと待っているのです。
虫によって、冬をこすときの姿はちがいます。モンシロチョウは「さなぎ」の姿で、カマキリは「たまご」の姿で冬をすごします。また、ミツバチのように、大人の姿(成虫)のままみんなで集まって、体を温め合って冬をこす虫もいます。
植物も気温に関係しています。たとえば、スイカなどは、毎日の気温を合計した「積算温度」が目標の数字になると、実がなって収穫できるようになります。生き物たちは、気温の変化をしっかり感じ取って、生きるための作戦を立てているのですね。
冬の間、外にある水道の水はこおってしまうことがありますが、木の中の水分はなかなかこおりません。これは、木が冬になる前に体の中に「糖分(砂糖のようなもの)」をたくわえて、こおりにくくしているからだといわれています。生き物の知恵はすごいですね!
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