冬越し

一般小学生

まとめ

解説

厳しい冬を乗り越えるための生物の戦略は多岐にわたります。動物の場合、ハクチョウのように環境の良い場所へ移動する「渡り」や、ライチョウのように体色を白く変化させて雪山での生存率を高める形態的適応が代表的です。また、エネルギー消費を抑えるために活動を停止する「冬眠」は、体温維持の仕組みによって3つの型に分けられます。

まず、カエルなどの変温動物に見られる「カエル型」は、外気温の低下に比例して体温が低下します。次に、コウモリなどに代表される型は、普段は恒温動物に近い性質を持ちながら、冬眠時には気温に合わせて体温を低下させます。最後にクマなどの「クマ型」は、恒温動物として体温をある程度保ちながら、浅い眠りで冬を過ごします。これらの中間的な性質を持つヤマネなどは、気温が一定の境界線を下回ると急激に体温を低下させて冬眠に入ります。

昆虫においては、完全変態不完全変態といった育ち方の違いに関わらず、種類ごとに越冬する形態が厳密に決まっています。モンシロチョウはさなぎ、カブトムシは幼虫、トノサマバッタは卵といった具合に、最も生存率が高い状態で冬をやり過ごします。

コラム

植物の冬越しも非常に戦略的です。タンポポやナズナのように、地面に葉を平らに広げて重なり合う「ロゼット」という形態は、冷たい風を避けつつ、地面の熱を逃がさない効果があります。また、多年草の多くは地上部を枯らし、地下茎や根に栄養を蓄えて春を待ちます。このように、生物は「形態(つくり)」を「環境(季節)」に最適化させることで、厳しい自然界を生き抜いています。

小学生のみなさんへ

冬の寒い時期、生き物たちが厳しい環境かんきょうを生き残るための工夫を「冬し」といいます。食べ物が少なくなる冬を乗り切るために、生き物たちはそれぞれ特別な方法を持っています。

昆虫は、種類によって冬を過ごすときの形が決まっています。例えば、モンシロチョウはさなぎ、カブトムシは幼虫ようちゅう、バッタはたまごの姿で冬を越します。このように、一番安全な姿でじっとして春を待つのです。

植物も工夫しています。タンポポなどは、地面にぴったりと葉を広げて、太陽の光をたくさん浴びられる「ロゼット」という姿になります。これは、冷たい風から身を守るための知恵です。

動物の中には、クマやカエルのように「冬眠とうみん」をするものもいます。冬眠は、ぐっすり眠ることでエネルギーを使わないようにする、生き残るための大切な戦略せんりゃくなのです。

ルラスタコラム

雪の下は意外とあたたかい?雪がたくさん積もる場所では、雪が布団の代わりになります。雪の中は外の空気よりも温度が下がりにくいため、植物たちは凍らずに春を待つことができるのです。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…