成虫

一般小学生

まとめ

  • 昆虫の成長過程(生活史)において、脱皮変態をすべて終えた最終的な段階。
  • 生殖器官が成熟し、次世代を残すための繁殖活動や、翅(はね)を用いた広範囲への移動を主な役割とする。
  • 日照時間や気温などの環境要因に反応し、特定の季節に同期して出現・活動する特性を持つ。

解説

昆虫は卵から幼虫を経て、蛹(さなぎ)の段階を挟む「完全変態」または蛹を経ない「不完全変態」の過程を通り、成虫へと到達します。成虫は幼虫期とは形態が大きく異なり、多くの種で翅を発達させるのが特徴です。この段階の最大の目的は繁殖であり、配偶相手を見つけて産卵を行うために、摂食よりも移動や求愛に特化した生態を持つものも少なくありません。

成虫の活動時期は、日照時間の変化(長日・短日条件)や気温の推移と密接に関連しています。これは、昆虫がホルモン分泌を通じて変態や休眠を制御し、餌となる植物開花時期や、生存に適した気象条件に自らのサイクルを合わせているためです。例えば、積算温度(日々の平均気温の積み重ね)が一定に達することで羽化が促されるなど、自然界の緻密なリズムの中で成虫としての生を全うします。

コラム

成虫の姿で冬を越す「成虫越冬」を行う昆虫も存在します。ナミテントウやキタテハなどがその代表例で、厳しい寒さをしのぐために集団で物陰に隠れたり、体内の成分を変化させて凍結を防いだりする適応戦略をとっています。一方で、セミのように成虫としての寿命が極めて短く、特定の季節にのみ爆発的に発生する種もおり、昆虫の生存戦略は多岐にわたります。

小学生のみなさんへ

昆虫こんちゅうが卵からかえって、幼虫ようちゅうなぎの時期をすぎた、さいごの成長したすがたのことです。セミやカブトムシのように、決まった季節にだけあらわれるものが多くいます。

成虫になると、卵を産んで仲間をふやすことができるようになります。また、多くの昆虫こんちゅうは羽がはえて、遠くまで飛んでいけるようになります。幼虫のときとは食べ物やすんでいる場所が大きく変わることもあります。

昆虫こんちゅうによって、成虫であらわれる時期はちがいます。夏に元気に鳴くセミもいれば、テントウムシのように成虫のすがたで冬をこすものもいます。気温や昼の長さの変化に合わせて、昆虫こんちゅうたちは一番すごしやすい時期をえらんで活動しているのです。

ルラスタコラム

スイカなどの植物が育つのに「積算温度せきさんおんど」という合計の気温が関係するように、昆虫が成虫になるタイミングも気温が大きく関係しています。春になって暖かくなると、冬眠していた昆虫たちが一せいにおき出すのは、温度の変化をしっかり感じ取っているからなんですね。

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