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眠り

一般小学生

まとめ

眠り
植物が、厳しい冬期や乾燥期などの不適当な環境条件下で生存し続けるために、一時的に成長や代謝などの生理活動を停止または著しく抑制させている状態
  • 低温や乾燥から個体を守るための適応戦略である
  • アブシシン酸やジベレリンなどの植物ホルモンによって制御される
  • 一定期間の低温を経験することで成長を再開する「休眠打破」の仕組みを持つ

解説

植物が厳しい環境を生き抜くために、一時的に活動を休止することを「眠り」または「休眠」と呼びます。この時期、植物は細胞内の水分を減らしたり、糖の濃度を高めたりすることで、凍結や乾燥から身を守ります。

休眠のコントロールには植物ホルモンが深く関わっています。休眠を維持し、勝手に芽が出ないように抑えるのが「アブシシン酸」であり、逆に春の訪れを感じて休眠を終わらせ、成長を促すのが「ジベレリン」です。以下の表は、休眠状態と成長状態の違いをまとめたものです。

状態 主なホルモン 代謝活動 目的
休眠中 アブシシン酸 著しく抑制 環境耐性の向上
成長中 ジベレリン 活発 芽出し・開花
コラム

多くの植物にとって、ただ温かい場所にいれば良いわけではありません。例えばヒヤシンスなどの球根植物は、冬の厳しい寒さを一定期間経験することで、初めて「休眠打破」が起こり、春に花を咲かせる準備が整います。そのため、冬の間ずっと暖かい温室で育てられたヒヤシンスは、春になっても花が咲かないことがあります。これは、植物が季節を正確に把握するための重要なメカニズムです。

小学生のみなさんへ

植物も、人間と同じように「眠る」ことがあるのを知っていますか?これを休眠きゅうみんといいます。冬の寒い時期や、水がなくてカラカラに乾いた時期に、植物は無理に大きくなろうとせず、じっとたえて過ごします。

おもしろいことに、植物が春にきれいな花を咲かせるためには、一度しっかり経験けいけんする必要があります。例えば、ヒヤシンスの球根をずっと暖かい部屋に置いておくと、春になっても花が咲かないことがあります。冬の寒さを感じることで、植物は「もうすぐ春が来るぞ!」と準備じゅんびを始めるのです。

ルラスタコラム

サクラの花が春に一斉いっせいに咲くのも、冬の寒さを経験けいけんして「眠り」から覚めるからです。もし冬がずっと暖かいままだと、サクラはいつ咲けばいいのかわからなくなってしまうんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 植物が厳しい環境で生き残るために、一時的に成長や活動を止めることを何というか
休眠(眠り)
【応用】 植物の休眠を維持する働きを持つホルモンと、休眠を終わらせて成長を促すホルモンをそれぞれ答えなさい
休眠を維持するのはアブシシン酸、成長を促すのはジベレリン
【実践】 冬の間、ずっと暖かい温室で育てたヒヤシンスが春になっても花を咲かせないことがあるのはなぜか
一定期間の寒さを経験することで休眠が解ける「休眠打破」が行われなかったため

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