一般小学生
まとめ
- 発芽してから数年以上にわたって生存し、開花・結実を繰り返す植物の総称。
- 冬期に地上部が枯れても、地下の根や茎が生存して翌春に再び成長を開始する特性を持つ。
- 樹木も多年生だが、一般的には草本類(草)に対してこの言葉が用いられることが多い。
解説
植物はその生活環によって、一年で一生を終える「一年草」と、数年にわたって生き続ける「多年草」に大別されます。多年草は、厳しい冬や乾燥した季節を乗り越えるために、地下に栄養を蓄えた根や茎(地下茎)を維持します。春になり気温が上昇すると、これらの貯蔵器官から再び芽を出し、成長を再開します。
生態学的な視点では、植物の遷移(せんい)において重要な役割を果たします。火災や土砂崩れなどで更地になった場所には、まず一年草が入り込み、その後に多年草が定着して草原を形成します。さらに時間が経過すると、陽樹から陰樹へと樹木が入れ替わり、最終的には安定した極相林へと変化していきます。このように、多年草は生態系の安定化に寄与する段階の一つといえます。
小学生のみなさんへ
多年草とは、一度芽を出してから、何年も生き続ける植物のことです。アサガオやヒマワリのように一年で枯れてしまう植物とはちがい、冬の間は地面の下にある根や茎でじっとたえて、春になるとまた芽を出して花をさかせます。
身近な例では、チューリップやスイセン、タンポポなどが多年草の仲間です。これらの植物は、冬の寒さに負けないように地面の下に「球根」や強い根を作って、次の春のためのエネルギーをたくわえています。春になってあたたかくなると、そのエネルギーを使って一気に成長するのです。
ルラスタコラム
春の七草として知られる「セリ」や「ホトケノザ(コオニタビラコ)」も、実は多年草の仲間です。昔の人は、冬をこえて力強く芽吹く植物のパワーを体に取り入れるために、七草がゆを食べていたのかもしれませんね。
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