雨の日の変化

一般小学生

まとめ

  • 雨の日は一日を通じて湿度が高く、通常80%から100%に近い飽和に近い状態で推移する。
  • 気温の変動が晴天時よりも小さいため、飽和水蒸気量の変化も限定的であり、湿度の変動幅が小さい。
  • 乾湿計による測定では、空気中の水蒸気が多いため蒸発が抑制され、乾球湿球温度差が縮小する。
  • 解説

    空気中に存在できる水蒸気の最大量である「飽和水蒸気量」は、気温に依存します。気温が高いほど飽和水蒸気量は大きくなりますが、雨天時は供給される水蒸気量が多いため、常に飽和に近い状態が維持されます。晴天時には日中の気温上昇に伴い湿度が大きく低下する逆相関の動きを見せますが、雨天時には気温の変化自体が緩やかであり、湿度は高水準で安定するのが特徴です。

    湿度の測定には「乾湿計(かんしつ計)」が用いられます。これは、水の蒸発による気化熱で温度が下がる湿球と、そのままの気温を示す乾球の温度差から湿度を算出する仕組みです。例えば、乾球が26℃、湿球が23℃であれば、その差3.0℃を湿度表に照らし合わせ、湿度は76%と導き出されます。雨の日は湿球からの蒸発が鈍いため、この温度差が非常に小さくなります。

    コラム

    空気が冷却されて飽和水蒸気量を下回り、水蒸気が凝結して水滴に変わり始める温度を「露点」と呼びます。雨の日は湿度が非常に高いため、露点と現在の気温が非常に近い状態にあります。そのため、わずかな気温の低下で霧が発生したり、建物内の冷たい場所に結露が生じたりしやすくなります。

小学生のみなさんへ

雨の日は、一日中湿度しつどが高くなります。晴れの日とちがって、お昼になっても気温があまり上がらず、湿度しつども高いままなのが特徴とくちょうです。

空気の中には、目に見えない「水蒸気すいじょうき」がふくまれています。気温が高いほど、たくさんの水蒸気すいじょうきをためこむことができますが、雨の日はすでに水蒸気すいじょうきがいっぱいの状態じょうたいに近いため、湿度しつどが80%から100%くらいになります。

湿度しつどをはかるには「乾湿計かんしつけい」という道具を使います。雨の日は、この道具にある2つの温度計の数字の差が小さくなることをおぼえておきましょう。

ルラスタコラム

雨の日に「髪の毛が広がる」と困ることはありませんか?これは、空気中の水蒸気すいじょうきが髪の毛の中に入りこんで、髪の形をかえてしまうからです。昔は、髪の毛の長さが変わる性質せいしつを利用して湿度しつどをはかる「毛髪湿度しつど計」という道具も使われていたんですよ。

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