安定した大気

一般小学生

まとめ

安定した大気
上昇しようとする空気の温度が周囲の気温よりも低いため、上昇気流発生しにくく、空気の上下の混ざり合いが抑制されている状態

解説

大気の安定度は、周囲の空気の温度変化(気温減率)と、上昇する空気の温度変化(断熱減率)を比較することで決まります。周囲の気温の低下率が、上昇する空気の温度低下率よりも小さい場合、上昇した空気は周囲よりも冷たく、密度が高くなります。その結果、空気は元の高さに戻ろうとする負の浮力が働くため、対流が起こりにくくなります。これが「安定」した大気の状態です。

状態 空気の動き 天候の特徴
安定した大気 上昇が抑えられる 雲が発達しにくく穏やか
不安定な大気 上昇が促進される 積乱雲が発達し雷雨になりやすい

特に、上空に暖かい空気があり、地上付近に冷たい空気がある「逆転層」が形成されると、大気は極めて安定します。このような状態では、空気の上下の入れ替わりがほとんど起きないため、地表付近の霧が解消されにくかったり、大気汚染物質が滞留しやすくなったりします。垂直方向に発達する積乱雲は形成されず、視程が悪化したり、層状の雲が広がったりするのが特徴です。

コラム

安定した大気の状態では、穏やかな晴天になることが多いですが、放射冷却によって地面が冷やされる夜間から早朝にかけては、地上付近の空気が重くなり、大気が非常に安定します。このとき、盆地などの地形では冷たい空気が底にたまり、美しい雲海が発生することもあります。また、安定した大気は航空機の飛行にとっては揺れが少なく、快適な条件となります。

小学生のみなさんへ

「大気が安定している」というのは、空気が上へ上がりにくい状態のことだよ。ふつう、空気は上へ上がると冷やされて雲になるけれど、大気が安定しているときは、上がろうとする空気がまわりより重くなって、すぐにもとの高さにもどされてしまうんだ。だから、もくもくした大きな入道雲ができにくくて、おだやかな天気が続くことが多いんだよ。

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