地磁気

一般小学生

まとめ

地磁気
地球そのものが持つ磁石としての性質、および地球を取り巻く磁場
  • 地球は巨大な磁石のような性質を持ち、北極付近がS極南極付近がN極として機能している
  • 方位磁針が北を指すのは地磁気の影響によるものだが、真北とはわずかなズレ(偏角)がある
  • 地球内部の外核における液状の鉄の対流によって発生していると考えられている

解説

地球の内部には、高温で溶けた鉄などが流動している「外核」と呼ばれる層があります。この金属の動きによって電流が生じ、巨大な磁場が発生するという「ダイナモ理論」が現在の定説です。この磁場があるおかげで、私たちは方位磁針を使って方角を知ることができます。

学習上重要なのは、電流と磁場の関係です。導線に電流を流すと、その周囲に同心円状の磁場が発生します。このとき、方位磁針を導線の近くに置くと、地磁気と電流による磁場が合成され、針が特定の方向を指します。電流が強いほど、また導線に近いほど、電流による磁場の影響が強くなり、針の振れ幅は大きくなります。

項目 地磁気 電流による磁場
発生源 地球内部(外核)の流動 導線を流れる電流
影響範囲 地球全体を覆う広域 導線周囲の局所的範囲
向きの法則 北極付近がS極 右ねじの法則に従う
コラム

地磁気は常に一定ではなく、長い地球の歴史の中では、N極とS極が入れ替わる「地磁気逆転」が何度も起こっています。直近の逆転現象の証拠が千葉県で発見され、「チバニアン」という地質年代名が誕生したことは有名です。

また、地磁気は宇宙から降り注ぐ有害な放射線(太陽風など)を遮断するバリアのような役割も果たしています。もし地磁気がなければ、地球の生命は大きなダメージを受けていたでしょう。渡り鳥やサケなどの動物は、この微弱な地磁気を感知して、正確に目的地へ移動する能力を持っていると言われています。

小学生のみなさんへ

地球は、実はまるごと一つの大きな磁石じしゃくになっています。これを「地磁気」と呼びます。方位磁石の針がいつも北を向くのは、地球という巨大な磁石じしゃくが、針を引っ張っているからです。

地球の北極の近くには磁石じしゃくのS極があり、南極の近くにはN極があります。磁石じしゃくはちがう極どうしが引き合う性質があるので、方位磁石のN極は、地球のS極がある北のほうを指すのです。

理科の実験で、電気を流した線の近くに方位磁石を置くと、針が動くことがあります。これは、電気が流れると、そのまわりに地磁気と同じような「磁石じしゃくの力」が生まれるためです。電気を強く流すほど、針は大きく動きます。

ルラスタコラム

地球の磁石じしゃくの力は、宇宙から飛んでくる悪い光から私たちを守ってくれる「バリア」のような役目もしています。また、ハトなどの鳥は、この地磁気を感じとって、迷わずに遠くまで飛んでいくことができると言われています。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 地球そのものが持つ磁石のような性質や、その空間にある磁場のことを何といいますか。
地磁気
【応用】 方位磁針のN極が指す方向(磁北)は、地図上の真北とわずかにずれています。このずれを何といいますか。また、日本付近では磁北は真北に対してどちら側にずれていますか。
一致していません。地磁気が指す北(磁北)は真北からわずかにずれており、このずれを「偏角」と呼びます。日本付近では磁北は真北よりも西側にずれています。
【実践】 南北に張った導線の真下に方位磁針を置き、北から南へ電流を流しました。このとき、方位磁針のN極は東・西のどちらに振れますか。また、電流をさらに強くした場合、振れ方はどう変わりますか。
方位磁針のN極は「東」に振れます。また、電流を強くすると磁場が強くなるため、針の振れ幅は「大きくなる」のが正解です。

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