逆断層

逆断層

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 地層が左右から押し縮められる力(圧縮力)を受けて、一方がもう一方の上に乗り上げるようにずれてできた断層のこと。
  • プレートの境界や地殻内部で強い圧力がかかる場所で発生し、大規模な地震を引き起こす主要な原因となる。
  • 断層面を境に、上側の岩盤(上盤)が下側の岩盤(下盤)を這い上がるような動きが特徴。

解説

逆断層は、地殻に水平方向の「押し合う力(圧縮力)」が加わることで生じます。この力は、海洋プレート大陸プレートの下に沈み込む際や、大陸同士が衝突する場所で強く働きます。断層面を境にして、上側の岩塊である「上盤」が、下側の「下盤」を乗り越えるように移動するため、地層の重なりが重複するような構造が見られることもあります。

日本列島のような海溝付近の沈み込み帯では、この逆断層型の地震が頻繁に発生します。特に、プレートの沈み込みによって蓄積された歪みが限界に達して跳ね上がる「海溝型地震」や、そのエネルギーが内陸に伝わって活断層を動かす「内陸型地震」の多くが、この逆断層のメカニズムによって引き起こされます。地質調査においては、ボーリング調査による柱状図を比較することで、こうした断層による地層の欠落や重複、傾斜規則性を分析します。

コラム

逆断層とは対照的に、地層を引き延ばそうとする力(引張力)によって生じるものを「正断層」と呼びます。また、逆断層の中でも断層面の傾斜が非常に緩やかなものは「低角逆断層(スラスト)」と呼ばれ、大規模な山脈の形成に関与することがあります。

地震が発生した際、海底で逆断層運動が起きると海底面が急激に押し上げられ、大量の海水が持ち上げられることで津波が発生します。気象庁が発表する震源マグニチュードの情報とともに、断層のずれ方が津波の有無を判断する重要な要素となります。

小学生のみなさんへ

地面の下にある大きな岩の層(地層ちそう)が、左右からギュッと押し合わされる力を受けて、一方がもう一方の上に乗り上げるようにずれてしまったものを「逆断層ぎゃくだんそう」といいます。

この「押し合う力」は、地球の表面を覆っているプレートという巨大な板が動くことで生まれます。岩がたえきれなくなってバキッと割れてずれるとき、大きな振動が伝わって地震が起きます。日本はプレートが集まる場所にあるため、この逆断層による地震が起きやすい国です。

地面が大きく盛り上がるため、山ができたり、海の下で起きると大きな津波つなみが発生したりすることもあります。理科の授業では、地層がどのように重なっているかを調べるボーリング調査などのデータを使って、地面の下がどうなっているかを予想することもあります。

ルラスタコラム

逆断層によって地面が押し上げられると、長い年月をかけて高い山脈ができることがあります。実は、世界で一番高いエベレストがあるヒマラヤ山脈も、巨大な大陸同士が押し合い、逆断層がたくさん重なり合ってできたものなんですよ。

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