初期微動

初期微動

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

初期微動
地震の波のうち、最初に到達するP波によって引き起こされる小さな揺れ

解説

地震が発生すると、震源からは性質の異なる2種類の波が同時に放出されます。一つは伝わる速度が速いP波(Primary wave)、もう一つは速度が遅いS波Secondary wave)です。P波は進行方向に並行に振動する縦波で、観測地点に最も早く到達するため、地震の最初に「カタカタ」という小さな揺れを引き起こします。これが初期微動です。

初期微動の後に続く、S波による大きな揺れを主要動と呼びます。初期微動が始まってから主要動が始まるまでの時間は「初期微動継続時間」と呼ばれ、この時間は震源からの距離比例して長くなるという性質があります。これを利用することで、観測地点から震源までの距離を推定することが可能です。

項目 P波(初期微動) S波(主要動)
伝わる速度 速い 遅い
揺れの大きさ 小さい 大きい
波の種類 縦波(疎密波 横波(ねじれ波)
コラム

現代の防災技術において、初期微動の検知は非常に重要な役割を担っています。気象庁が運用する「緊急地震速報」は、震源近くの地震計がP波(初期微動)を捉えた瞬間に、その後に来る大きな揺れ(主要動)の到達時刻や震度予測して知らせる仕組みです。

また、初期微動継続時間(d)と震源距離(D)の関係は「D = kd」という簡潔な式(大森公式)で表されることがあります。ここでkは大森係数と呼ばれ、地殻の構造によって決まる定数です。地震計の記録から初期微動の開始時刻と主要動の開始時刻を正確に読み取ることは、地震の規模や位置を特定する第一歩となります。

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