まとめ
解説
化学反応、特に中和反応において、陽イオンと陰イオンが結びつくことで水に溶けにくい性質を持つ「塩(えん)」が生成されることがあります。例えば、水酸化バリウム水溶液に硫酸を加えると、不溶性の硫酸バリウムが生成され、無色透明だった溶液が白く濁ります。これが沈殿の代表的な例です。
沈殿が生じるかどうかは、生成される物質の溶解度によって決まります。中和反応の計算問題では、グラフから完全中和に必要な酸やアルカリの量を読み取ることが重要です。例えば、水酸化ナトリウム水溶液30cm3を中和するのに塩酸19cm3が必要な場合、その比率をもとに他の濃度や体積での反応量を導き出します。水酸化バリウムを用いた場合は、中和が進むにつれて沈殿量が増え、溶液中のイオンが減少するため電流が流れにくくなるという特徴もあります。
| 物質の状態 | 水への溶解性 | 代表的な例 |
|---|---|---|
| 沈殿する(不溶性塩) | 溶けにくい | 硫酸バリウム、塩化銀 |
| 沈殿しない(可溶性塩) | 溶けやすい | 塩化ナトリウム、硝酸カリウム |
高校化学の分析では、沈殿の色や特定の試薬への溶解性を利用して、溶液中に含まれるイオンを特定する「系統分離」が行われます。塩化銀は白色、クロム酸銀は赤褐色といった色の違いを覚えることが試験対策のポイントです。また、日常生活では、硬水に含まれるミネラル分が石鹸と反応して生じる「石鹸カス」も沈殿の一種といえます。
透明な液体と液体を混ぜ合わせたときに、白い粉のようなものが現れて、底にたまったり全体がにごったりすることがあります。この、水に溶けきれずに出てきた固体のことを「沈殿」と呼びます。
例えば、理科の実験で使う水酸化バリウムという液に、硫酸という液を混ぜると、真っ白な粉が出てきます。これは、混ざったときに新しくできた物質が、水に溶けることができない性質を持っているからです。一方で、塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜたときは、食塩水ができるだけでにごりません。食塩は水に溶けやすいため、目には見えない状態で溶けているからです。
鍾乳洞(鍾乳洞)にある「つらら」のような石も、水に溶けていた成分が長い時間をかけて沈殿して固まったものなんだよ。自然が作る大きな沈殿物といえるね!
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