霜

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

空気中の水蒸気が冷やされて氷の結晶となり、地面や植物の表面に付着した現象

解説

霜の形成において最も重要な物理現象は「昇華(または凝華)」です。通常、物質の状態変化気体液体固体の順をたどりますが、霜は空気中の水蒸気が液体(水滴)の状態を経由せずに、直接氷の結晶へと変化することで生成されます。この現象は、風が弱く晴れた夜に地表の熱が宇宙空間へ逃げる「放射冷却」が強まることで発生しやすくなります。

気象条件としては、百葉箱などで測定される気温が4度以下になると、地表面の温度放射冷却によって氷点下まで下がることが多いため、霜が降りる目安とされています。霜と似た現象に「露(つゆ)」がありますが、これらは水蒸気が変化する際の温度条件によって明確に区別されます。

比較項目 霜(しも) 露(つゆ)
状態変化 昇華(気体から固体) 凝結(気体から液体)
付着物の状態 氷の結晶 水滴
発生時の地表温度 0度以下(氷点下) 0度より高い
コラム

霜は農作物に深刻なダメージを与える「霜害(そうがい)」の原因となるため、農業分野では重要な警戒対象です。特に春先の新芽が出る時期に霜が降りると、植物の細胞内の水分が凍結・膨張して細胞を破壊してしまいます。これを防ぐために、茶畑などでは「防霜ファン」を設置し、上空の比較的暖かい空気を地表に送り込んで温度低下を防ぐ対策が取られています。また、その年初めて降りる霜を「初霜(はつしも)」と呼び、季節の指標とされます。

小学生のみなさんへ

冬の寒い朝、地面や草の上が白くなっているのを見たことがありますか?それが「霜(しも)」です。空気の中にある目に見えない水分が、とても寒い夜に冷やされて、氷のつぶになって地面についたものです。水がこおるのではなく、空気からいきなり氷にかわって出てくるのがとくちょうです。寒い日の朝に、足もとをよく観察してみましょう。

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