一般小学生
まとめ
- 昆虫などの節足動物の体表(主に胸部と腹部の側面)に存在する、呼吸のための外気取り入れ口。
- 体内の「気管」へとつながっており、酸素を直接細胞へ供給し、二酸化炭素を排出する役割を持つ。
- 開閉可能な弁構造を持ち、呼吸の制御とともに体内からの水分蒸散を抑制する機能も備える。
解説
昆虫は、脊椎動物のような肺や血液による酸素運搬システムを持ちません。その代わりに、体の側面に点在する「気門」から空気を取り入れ、網目状に枝分かれした「気管」を通じて、全身の細胞へ直接酸素を届けます。気門は通常、胸部に2対、腹部に最大8対ほど並んでおり、昆虫の生命維持に不可欠な呼吸の入り口となっています。
気門の周囲には、開閉を調節するための弁構造や、ゴミなどの異物が入り込むのを防ぐための細かな毛が存在します。この弁を閉じることで、乾燥した環境下でも体内から水分が失われるのを防ぐことができます。昆虫が多様な環境に適応して生存できるのは、この気門による効率的なガス交換と水分保持の仕組みがあるためです。
コラム
昆虫の体は頭部・胸部・腹部に分かれていますが、気門は主に運動を司る胸部と、内臓が集まる腹部に集中しています。水生昆虫の中には、お尻の先にある気門を水面に出して空気を取り込んだり、体表に空気の層を保持して潜水したりするなど、生活環境に合わせて気門の使い方が特殊に進化しているものも多く存在します。
小学生のみなさんへ
昆虫の体の横がわをよく見ると、小さな穴がならんでいます。これを「気門」といいます。人間は鼻や口から空気を吸って肺で呼吸しますが、昆虫はこの穴から空気を吸いこみます。
吸いこまれた空気は、体の中にある「気管」という細い管を通って、全身に運ばれます。昆虫の体は「頭・胸・腹」の3つの部分に分かれていますが、気門は主に胸と腹の部分にあります。
この穴は、ただ空気を吸うだけでなく、体の中の水分が外ににげないように調節する大切な役目も持っています。昆虫が元気に動き回れるのは、この小さな穴がしっかりはたらいているからなのです。
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