反すう(はんすう)

一般小学生

まとめ

  • 一度胃に入れた食べ物を再び口に戻してかみ砕き、もう一度飲み込む動作のことです。
  • ウシやヒツジなどの草食動物が、植物の繊維(セルロース)を効率よく分解するために行います。
  • 複数の胃と微生物の働きを利用した、草食動物特有の高度消化システムです。

解説

反すう(反芻)は、主にウシ、ヒツジ、ヤギ、シカなどの草食動物に見られる特殊な消化形態です。これらの動物は「複胃」と呼ばれる複数の部屋に分かれた胃を持っており、例えばウシの場合は4つの胃があります。一度飲み込まれた食物は、まず第1胃や第2胃に送られ、そこに共生する膨大な数の微生物によって発酵・分解を受けます。その後、食物は塊(食塊)として再び口に戻され、時間をかけて丁寧にかみ砕かれます。これを「再咀嚼(さいそしゃく)」と呼びます。

このプロセスを繰り返すことで食物の表面積が広がり、微生物の働きがさらに促進されます。哺乳類自体の消化酵素では分解できないセルロースを、微生物の力を借りてエネルギー源へと変換し、効率的に吸収することが可能となっています。このように、反すうは栄養価の低い植物から最大限のエネルギーを引き出すための生存戦略といえます。

コラム

草食動物の消化管は、肉食動物に比べて非常に長いのが特徴です。例えば、肉食のライオンの腸は体長の約4倍ですが、反すうを行うウシの腸は体長の約20倍にも達します。これは、消化に時間のかかる植物をじっくりと分解・吸収するための適応です。また、歯の形状も異なり、草食動物は植物をすりつぶすために臼歯(奥歯)が横に広く発達しています。一方、肉食動物は獲物の肉を引きちぎるための鋭い犬歯が発達しています。

小学生のみなさんへ

牛(うし)や羊(ひつじ)などの動物が、一度飲みこんだ食べ物をまた口の中にもどして、よくかみ直すことを「反すう」というよ。牛には胃(い)が4つもあって、飲みこんだ草を胃から口にもどして、何度もかみくだくんだ。こうすることで、かたい草もしっかりと栄養(えいよう)にすることができるんだよ。

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