まとめ
- 昆虫を媒介として、花粉をめしべの柱頭まで運ばせる受粉戦略をとる花のこと。
- 昆虫を誘い寄せるために、目立つ色の花びら、強い香り、甘い蜜などの特徴を備えている。
- 花粉は昆虫の体に付着しやすいよう、粘り気(ねばねば)を持っていることが多い。
解説
植物が種子を作るためには、花粉がめしべの柱頭に付く「受粉」というプロセスが不可欠です。虫媒花は、この受粉を確実に行うために昆虫を利用します。受粉が成立すると、花粉から花粉管が胚珠に向かって伸び、精細胞の核と卵細胞の核が合体する「受精」が行われます。この受精によって胚珠は種子へと、子房は果実へと変化していきます。
虫媒花は、風によって花粉を運ぶ「風媒花」と比較すると、その構造に大きな違いが見られます。風媒花は花びらが退化して地味なものが多いのに対し、虫媒花は視覚的に虫を引きつける大きな花びら(花冠)を持ちます。また、花びらの付き方によって、サクラやアブラナのように1枚ずつ離れている「離弁花」と、アサガオやタンポポのように根元でつながっている「合弁花」に分類されます。これらは、特定の昆虫が蜜を吸いやすいような形状に進化してきた結果でもあります。
虫媒花(ちゅうばいか)とは、虫に花粉を運んでもらって、種(たね)を作る花の仲間のことです。チョウやハチなどの虫を呼ぶために、花びらがきれいな色をしていたり、いいにおいがしたり、甘い蜜(みつ)があったりするのが特徴です。
虫が蜜を吸いに来たときに、体や足に花粉がくっつきます。虫媒花の花粉は、虫の体から落ちにくいように、ねばねばしていることが多いです。その虫が別の花へ移動したときに、めしべの先に花粉がつくことで「受粉」が成功します。
受粉したあとは、花の中にある「胚珠」という部分が成長して、新しい命である種になります。このように、虫と植物はお互いに助け合って生きているのです。
夜に咲く花にも虫媒花があります。夜は暗くて花の色が見えにくいため、白っぽい色の花を咲かせたり、とても強いにおいを出したりして、夜に活動するガなどの仲間を呼び寄せる工夫をしているんですよ。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する