伸長帯

一般小学生

まとめ

  • 植物の根の先端付近に位置し、細胞が縦方向に急速に肥大・伸長する領域
  • 成長点で作られた新しい細胞が大きく伸びることで、根を土壌の深層部へと押し進める原動力となる。
  • 根の成長過程において、実際に長さが最も変化する部位である。

解説

根の成長は、先端にある「成長点」と、その直上に位置する「伸長帯」の密接な連携によって行われます。成長点では細胞分裂が活発に繰り返され、新しい細胞が次々と生み出されますが、この段階では細胞一つひとつはまだ小さいままです。

生み出された細胞がこの伸長帯において、水分を吸収しながら縦方向に大きく膨らむことで、根全体が土の中へと伸びていきます。ソラマメの根の先端に1mm間隔で印をつける実験を行うと、先端に近い伸長帯にあたる部分で印の間隔が最も大きく広がることが確認でき、この領域が根の伸長において主導的な役割を果たしていることがわかります。

コラム

伸長帯よりもさらに上部の領域では、細胞の伸長が停止し、代わりに表皮細胞の一部が「根毛」として発達します。ここでは水や肥料分の吸収が主な役割となり、吸収された資源は道管を通じて地上部へ運ばれます。

また、植物は環境に応じて根の形態を変化させます。トウモロコシのように地上から茎を支える支柱根や、養分蓄える貯蔵根など、伸長帯での成長を経て多様な機能を持つ根へと分化していきます。

小学生のみなさんへ

植物の根っこがどのようにして土の中へのびていくか知っていますか?根っこの先のほうには、新しい細胞さいぼうが作られる場所と、その細胞さいぼうがぐんぐん大きくなる場所があります。

この「大きくなる場所」のことを伸長帯しんちょうたいといいます。ここで細胞さいぼうがたてに長くのびることで、根っこは土の中へ深く進んでいくことができるのです。

ソラマメの根っこに1ミリずつ印をつけて観察する実験では、この伸長帯しんちょうたいの部分だけ印の間隔かんかくがすごく広がるのがわかります。根っこが一番成長している大切な場所なんですね。

ルラスタコラム

トウモロコシには、地面の上から茎をささえる「支柱根(しちゅうこん)」という特別な根っこがあります。植物は育つ場所に合わせて、根っこの形を工夫して自分をささえているんですよ。

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