- ひまわり
- 日本が運用している、赤道上空約3万6000kmの静止軌道から地球を観測し、気象状況を把握するための人工衛星の愛称
解説
ひまわりは、気象庁が運用する静止気象衛星です。赤道上の高度約3万6000kmという、地球の自転周期と衛星の公転周期が一致する「静止軌道」に配置されています。このため、地上からは常に同じ地点の真上に止まっているように見え、特定の地域を連続して観測することが可能です。
最新の機体では、可視光だけでなく赤外線を用いた高精度なセンサーを搭載しており、夜間でも雲の様子を捉えることができます。これにより、台風の進路予測や線状降水帯の発生検知など、防災において極めて重要な役割を担っています。
コラム
日本付近の気象は、上空を流れる偏西風の影響を強く受けます。ひまわりが捉える雲の画像が時間の経過とともに西から東へと移動していくのは、この偏西風によるものです。また、ひまわりのデータは気温の変化予測にも活用されます。例えば、湿った空気が山を越えて乾燥し、気温が急上昇するフェーン現象の発生や、最高気温が30度を超える真夏日の予測など、私たちの生活に密接に関わる気象情報の根拠となっています。