- 絶滅危惧種
- 生息地の破壊や乱獲、環境の変化などの要因によって個体数が著しく減少し、近い将来に絶滅する恐れがある野生生物
解説
絶滅危惧種は、国際自然保護連合(IUCN)や日本の環境省が作成する「レッドリスト」によって、その絶滅の危険度に応じたカテゴリーに分類されています。主な減少原因には、土地開発による生息地の分断・消失、外来種の侵入による生態系の攪乱、商業目的の乱獲、そして地球温暖化に伴う急激な気候変動が挙げられます。
一度絶滅した種を元に戻すことは現代の科学技術でも不可能であり、その種が担っていた生態系内での役割が失われることは、生物多様性の低下に直結します。これは、人類が受けている食料や水、気候の安定といった「生態系サービス」の持続可能性を確保する上でも不可欠な課題です。
コラム
絶滅危惧種を保護するための国際的な枠組みとして、希少な野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約(CITES)」があります。また、国内では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づき、生息地の保護区指定や人工繁殖などの対策が進められています。
身近な例では、ニホンライチョウやトキ、イリオモテヤマネコなどが日本の絶滅危惧種として知られており、これらを守ることは地域の自然環境全体を守ることにもつながります。