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乱獲

乱獲

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

乱獲
生物を、その個体群の繁殖力を上回る速度や量で、過剰に捕獲・採取すること
  • 個体数の激減を招き、最悪の場合は種の絶滅に至る
  • 食物連鎖のバランスを崩し、生態系全体に不可逆的な悪影響を及ぼす
  • 商業的な利益追求や食料確保、ペット目的の採取などが主な原因となる

解説

乱獲(Overexploitation)は、自然界の動植物をその再生能力を超えて消費する行為を指します。主な要因として、食料確保のための過剰な漁業、毛皮や象牙を目的とした商業的な狩猟、趣味やペットとしての採取などが挙げられます。かつてのニホンウナギやニシン、捕鯨問題などはその代表例です。

乱獲が進行すると、特定の種が絶滅の危機に瀕するだけでなく、食物連鎖における上位・下位の生物にも影響が及び、地域全体の生態系が崩壊する可能性があります。これは「コモンズの悲劇」の一例としても語られ、個々の利益を優先した結果、共有資源である生態系が破壊される現象です。

項目 持続可能な利用 乱獲
捕獲量 繁殖力の範囲内 繁殖力を超える過剰量
生態系への影響 バランスが維持される 食物連鎖が崩壊する
将来の展望 資源を永続的に利用可能 資源が枯渇し絶滅を招く
コラム

現在では、生物多様性を保全するために国際的な規制が進んでいます。代表的なものに、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約(CITES)」があります。また、国内においても漁獲可能量(TAC)制度の導入や、特定の時期に捕獲を禁じる禁漁期間の設定など、科学的根拠に基づいた資源管理が行われています。消費者の立場からも、持続可能な漁業で獲られた水産物に付与される「MSC認証」などのラベルを確認し、環境に配慮した製品を選ぶことが求められています。

小学生のみなさんへ

海にいる魚や森にいる動物たちは、放っておけば自然に子どもを産んで増えていきます。しかし、人間がその増えるスピードよりも速く、たくさん捕まえすぎてしまうことがあります。これを「乱獲」といいます。

乱獲が続くと、その動物たちはどんどん減っていき、最後には地球からいなくなってしまう「絶滅ぜつめつ」という状態になるかもしれません。また、一つの種類の生き物がいなくなると、それを食べていた他の生き物も困ってしまい、自然界のバランスがバラバラになってしまいます。

私たちがこれからもずっとおいしい魚を食べたり、豊かな自然を楽しんだりするためには、ルールを守って、生き物たちが繁殖はんしょくできる分を残しながら大切に利用していくことが必要なのです。

ルラスタコラム

昔、北アメリカには「リョコウバト」という鳥が数えきれないほどたくさんいましたが、人間が乱獲したせいで、たった100年ほどで一羽もいなくなってしまいました。一度絶滅した生き物は二度と戻ってこないので、今のうちに守ることが大切ですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 「乱獲」とはどのような状態を指す言葉ですか。
生物を、その個体群が自然に増えるスピード(繁殖力)を超えて、大量に捕まえたり採取したりすることです。
【応用】 乱獲が特定の種だけでなく、生態系全体に悪影響を及ぼすのはなぜですか。
特定の種が激減することで、それを食べていた動物が飢えたり、逆にその種に食べられていた生物が異常繁殖したりして、食物連鎖全体のバランスが崩れてしまうためです。
【実践】 乱獲を防ぎ、生物多様性を守るために行われている国際的な規制や制度を挙げてください。
ワシントン条約(CITES)による国際取引の制限や、漁獲可能量(TAC)制度による捕獲量の制限、禁漁期間の設定など、資源を管理する取り組みが行われています。

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