マイクロプラスチック

マイクロプラスチック

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

マイクロプラスチック
海洋に流出したプラスチックごみが、紫外線や波の影響で破砕され、直径5mm以下となった微小な破片

解説

マイクロプラスチックは、その発生源の違いによって大きく2つのタイプに分類されます。1つは、洗顔料のスクラブ剤や工業用研磨剤など、製造段階から5mm以下のサイズで意図的に作られた「一次マイクロプラスチック」です。もう1つは、ポイ捨てされたペットボトルやビニール袋、漁網などが、太陽の紫外線や波の衝撃によって劣化し、物理的に細かく砕かれた「二次マイクロプラスチック」です。

種類 発生源 具体例
一次マイクロプラスチック 製造段階で意図的に微小化 スクラブ剤、工業用研磨剤
二次マイクロプラスチック 自然環境での劣化・破砕 ペットボトル、レジ袋、漁網

これらの微小なプラスチックは、海中に漂うPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害な化学物質を吸着・蓄積しやすい性質を持っています。これらをプランクトンや小魚がエサと誤認して摂取し、さらにそれを大型の魚が食べるという「食物連鎖」の過程で、有害物質が体内に蓄積される「生物濃縮」が起こります。最終的に人間がこれらを摂取する可能性も高く、生態系全体を脅かす深刻な環境問題となっています。

コラム

国際社会では、SDGs(持続可能な開発目標)の目標14「海の豊かさを守ろう」において、海洋汚染の防止が掲げられています。具体的な対策として、日本国内でもレジ袋の有料化や「3Rリデュースリユースリサイクル)」の推進、海洋環境に配慮した水産物であることを示す「MSC/ASC認証(海のエコラベル)」の普及が進んでいます。

また、排出量と吸収量を相殺するカーボンニュートラルの考え方や、環境アセスメントによる事前評価など、持続可能な社会の実現に向けた多角的な取り組みが重要視されています。プラスチック資源循環促進法の施行など、法整備による排出抑制も強化されています。

小学生のみなさんへ

海に流されたプラスチックのごみが、太陽の光や波の力でボロボロになり、5ミリ以下のとても小さなつぶになったものを「マイクロプラスチック」と呼びます。プラスチックは自然の中で消えてなくなることがほとんどないため、ずっと海の中に残り続けてしまいます。

この小さなつぶを、海の生き物たちがエサとまちがえて食べてしまうことが大きな問題になっています。プラスチックには有害ゆうがいな物質がくっつきやすい性質があり、それを食べた魚の体に悪い成分がたまっていきます。その魚を人間が食べると、私たちの健康にも影響えいきょうが出るかもしれません。

海を守るために、まずはプラスチックのごみを減らすことが大切です。買い物のときにマイバッグを使ったり、ペットボトルをリサイクルに出したりするなど、自分にできることから始めてみましょう。

ルラスタコラム

実は、私たちが着ている服からもマイクロプラスチックが出ていることを知っていますか?ポリエステルなどの化学繊維せんいでできた服を洗濯せんたくすると、目に見えないほど細かな糸くずが水と一緒に流れ出し、海までとどいてしまうのです。最近では、こうした細かいゴミを通さないネットなども開発されています。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 マイクロプラスチックとは、一般的に直径何mm以下のプラスチック破片のことを指しますか。
直径5mm以下の微小なプラスチック破片のこと
【応用】 洗顔料のスクラブ剤のように、製造段階で意図的に5mm以下に作られたマイクロプラスチックを特に何と呼びますか。
一次マイクロプラスチックは製造段階から5mm以下で作られたもの(スクラブ剤など)であり、二次マイクロプラスチックは大きなプラスチック製品が自然環境で劣化・破砕されたもの(ペットボトル破片など)であるという違いがある
【実践】 マイクロプラスチックが有害物質を吸着し、食物連鎖を通じて上位の生物ほど高い濃度で体内に蓄積される現象を何といいますか。
プラスチックが海中の有害物質(PCBなど)を吸着し、それを摂取した生物の体内で有害物質が濃縮される「生物濃縮」が起こり、食物連鎖を通じて最終的に人間にも健康被害を及ぼす可能性がある点

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