火山灰

火山灰

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 火山噴火によって放出された、直径2mm以下の微細な岩石の破片やガラス片のこと。
  • 流水の影響を受けていないため、一般的な砂に比べて角ばった鋭利な形状をしているのが特徴。
  • 広範囲に同時に降り積もる性質から、離れた地域の地層を対比させる「鍵層(テフラ)」として利用される。
火山噴出物鍵層シラス台地テフラ凝灰岩

解説

火山灰は、マグマが急激に冷却・粉砕されてできたガラス片や、岩石の破片、鉱物結晶などで構成されています。その最大の特徴は、流水による浸食を受けていないため、粒子が非常に鋭利である点です。この性質により、吸い込むと呼吸器を傷つけたり、精密機械航空機のエンジンに深刻なダメージを与えたりします。

地質学においては、特定の噴火による火山灰が広範囲に短期間で堆積する性質に注目します。これを「鍵層」と呼び、離れた場所にある地層が同じ年代に形成されたことを証明する重要な指標となります。また、日本上空を吹く偏西風の影響を受け、火山の東側に厚く堆積する傾向があります。堆積した火山灰が長い年月を経て押し固められると、「凝灰岩(ぎょうかいがん)」という堆積岩になります。

コラム

火山灰の性質を調べる際には「わんがけ」という実験手法が用いられます。これは、採取した火山灰を水で洗い流し、泥などの不要な成分を除去して残った鉱物をルーペ双眼実体顕微鏡で観察する手順です。これにより、その火山灰がどのようなマグマから生成されたかを分析できます。

また、九州南部に広がる「シラス台地」は巨大噴火による火砕流堆積物や火山灰で構成されています。水はけが良すぎるため稲作には不向きですが、その特性を活かしてサツマイモや茶の栽培が盛んに行われるなど、地域の産業構造にも大きな影響を与えています。

小学生のみなさんへ

火山灰(かざんばい)は、火山の噴火(ふんか)のときに飛び出した、直径(ちょっけい)が2ミリより小さい粒(つぶ)のことです。もともとはマグマだったものが、急に冷えて粉々になったガラスや岩の破片(はへん)でできています。

ふつうの砂(すな)は川の水で流されるうちに角が取れて丸くなりますが、火山灰は水にもまれていないので、形がトゲトゲして角ばっているのがとくちょうです。また、日本の上空ではいつも西から東へ強い風(偏西風へんせいふう)がふいているため、火山灰は火山の東側にたくさんつもることが多いです。

火山灰は遠くまで一気(いっき)に広がるので、地面の下にある地層(ちそう)がいつごろできたのかを調べるための「目印(めじるし)」として、理科の勉強や研究(けんきゅう)に役立てられています。

ルラスタコラム

火山灰を水できれいに洗ってから顕微鏡けんびきょうでのぞくと、キラキラした宝石(ほうせき)のような「鉱物こうぶつ」が見えることがあります。これを「わんがけ」といいます。火山によって入っている粒の色や形がちがうので、どこから飛んできた火山灰なのかを当てることができるんですよ!

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…