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溶岩流

溶岩流

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

溶岩
火山噴火によって地表に噴出したマグマが、液体の状態で地形に沿って流れ下る現象、およびその冷却固結した岩体

解説

溶岩流の性質を決定づける最も重要な要因は、マグマに含まれる二酸化ケイ素(シリカ)の含有量による「粘性ねばりけ)」の違いです。二酸化ケイ素が少ない玄武岩質のマグマは粘性が低く、さらさらとしていて遠くまで広がりやすい性質を持ちます。一方、二酸化ケイ素が多い安山岩質や流紋岩質のマグマは粘性が高く、ドロドロとしていて流れにくいため、火口付近に積み重なって溶岩ドームを形成することがあります。

溶岩流の流速は、地形の傾斜や粘性にもよりますが、一般的には時速数キロメートル程度と、人間が歩く速さと同じくらいです。そのため、火砕流のような爆発的な現象に比べると避難の猶予はありますが、その温度は800℃から1200℃に達するため、進路上の建物や森林、農地などはすべて焼き尽くされ、埋没してしまいます。

マグマの種類 粘性 溶岩流の形状 代表的な火山
玄武岩質 低い(さらさら) 平坦な溶岩台地・盾状火山 伊豆大島、三宅島
安山岩・流紋岩質 高い(ドロドロ) 溶岩ドーム・鐘状火山 昭和新山、雲仙普賢岳
コラム

溶岩流が冷え固まった後には、独特の地形が形成されます。例えば、溶岩の表面が先に冷えて固まり、内部の未固結な溶岩が流れ出した後にできる「溶岩トンネル」や、冷却時の収縮によって生じる柱状の割れ目「柱状節理」などが挙げられます。これらは地質学的に貴重な資料となるだけでなく、観光資源として活用されることもあります。日本では気象庁が111の活火山を監視しており、ハザードマップによって溶岩流の到達予測範囲が公開されています。

小学生のみなさんへ

溶岩流とは、火山の噴火ふんかで出てきた熱いマグマが、地面の上をドロドロと流れていく現象のことです。温度は800度から1200度もあり、まわりの木や建物をやしながら進んでいきます。

マグマの種類によって、流れやすさがちがいます。水のようにさらさら流れるものもあれば、ねんどのように固くてあまり流れないものもあります。さらさらしたマグマは遠くまで広がりますが、ドロドロしたマグマは火口の近くでもり上がって山を作ります。

溶岩流が流れる速さは、人が歩くのと同じくらいゆっくりなことが多いです。だから、噴火が始まったらあわてずに、決まった場所に避難ひなんすることが大切です。一度流れてきた溶岩は、冷えて固まるととても固い岩になります。

ルラスタコラム

溶岩が冷えて固まるときに、六角形の柱のような形になることがあります。これを「柱状節理ちゅうじょうせつり」と呼びます。まるでだれかが作った彫刻ちょうこくのようにきれいにならんでいるので、近くで見るとびっくりしますよ!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 溶岩流の「流れやすさ(粘性)」を決定する、マグマに含まれる主な成分は何ですか。
二酸化ケイ素(シリカ)
【応用】 玄武岩質のマグマと安山岩質のマグマでは、どちらの方が溶岩流として遠くまで広がりやすいですか。その理由とともに答えなさい。
玄武岩質のマグマ。二酸化ケイ素の含有量が少なく粘性(ねばりけ)が低いため、さらさらとしていて流動性が高いから。
【実践】 溶岩流は火砕流と比較して流速が遅いですが、社会インフラにどのような深刻な被害をもたらしますか。
高温の溶岩が進路上の建物、道路、鉄道、農地などを焼き尽くし、厚い岩石層で完全に埋没させるため、土地の利用が不可能になるなどの壊滅的な被害をもたらす。

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