学習目安 | 小: S | 中: S | 高: A

くき

一般小学生

まとめ

  • 葉や花を適切な位置に保持し、植物の個体を支える支持器官としての役割を持つ。
  • 根から吸収した水や無機養分を運ぶ道管と、葉で合成された有機物を運ぶ師管が通る物質輸送の主要経路である。
  • 葉の気孔に比べると微量ではあるが、茎の表面からも蒸散が行われている。

解説

茎の内部には維管束が通っており、根から吸い上げた水や肥料分を運ぶ「道管」と、光合成によって作られた栄養分を運ぶ「師管」が束になっています。これらの配置は植物の種類によって異なり、双子葉類では輪状に並び、単子葉類では散在しているのが特徴です。

植物全体の蒸散量を把握するための実験では、茎からの蒸散も考慮する必要があります。例えば、植物全体(A)、葉の表ワセリンを塗ったもの(B)、葉の裏に塗ったもの(C)、葉をすべて取り除いたもの(D)を比較します。このとき、「葉の表からの蒸散量」は「A-B」で算出でき、葉をすべて除いた「D」の条件で減った水の量が、茎からの蒸散量に相当します。塩化コバルト紙水蒸気に反応して青色から赤色に変わる性質を利用することで、これらの蒸散の様子を視覚的に確認することも可能です。

コラム

植物の形態形成には幾何学的な規則性が存在します。ダイコンの芽生えを観察すると、主根から生える側根は互いに180度の向きに位置し、さらにその側根の列は子葉(双葉)に対して90度の角度をなすように配置されています。このような規則的な構造は、植物がバランスよく体を支え、効率的に水分や養分を吸収するために最適化された結果と考えられています。

小学生のみなさんへ

「くき」は、植物の体をしっかりと支え、葉や花を太陽の光がよく当たる場所に持ち上げる大切な役目を持っています。また、地面の下にある根っこが吸い上げた水や栄養を、葉や花まで届けるための「ストロー」のような通り道の役割もしています。

植物は、葉っぱから水蒸気を出す「蒸散じょうさん」という働きをしていますが、実は「くき」からも少しだけ水が出ています。理科の実験では、ワセリンという油をぬって水の出口をふさぎ、どこからどれくらいの水が出ているかを計算して調べることがあります。

また、ダイコンなどの植物をよく見ると、根っこが生える向きやくきから葉っぱが出る場所には、決まったルールがあります。植物は、自分たちが一番効率よく育つことができるように、計算されたようなきれいな形で成長しているのです。

ルラスタコラム

私たちがふだん食べている野菜の中には、実は「くき」の部分を食べているものがたくさんあります。例えば、アスパラガスやタケノコ、ジャガイモも、土の中にありますが実は「くき」がふくらんだものなんですよ。

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