学習目安 | 小: A | 中: A | 高: B

油

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 植物蒸散量を測定する実験において、試験管内の水面からの自然な蒸発を防ぐために用いられる液体
  • 水よりも密度が小さく、水面に薄い膜を作って空気との接触を遮断する役割を持つ。
  • 減少した水の量をすべて植物の蒸散によるものとして扱い、正確な定量分析を行うために不可欠な材料である。

解説

植物の蒸散量を部位ごとに算出する実験では、水を入れた試験管に植物を差し込み、水面に油をたらして密閉します。これにより、水面からの直接的な蒸発が物理的に遮断され、減少した水の量はすべて植物の体内を通って空気中へ放出された「蒸散量」であると定義できるようになります。

実験では、条件の異なる複数の試験管(例:葉の表ワセリンを塗る、葉の裏に塗る、葉を取り除くなど)を用意し、一定時間ごとの水の減少量を比較します。例えば、「葉の表からの蒸散量 = 全体の減少量 - 葉の表をふさいだ個体の減少量」といった計算式を用いることで、特定の部位の活動量を導き出します。油による密閉は、これら全ての計算の前提となる「自然蒸発ゼロ」の状態を作るために重要な工程です。

コラム

実験で用いられる油は、一般的に揮発性の低い食用油やパラフィン油が使用されます。また、蒸散の有無を視覚的に確認する手段として、水に反応して青色から赤色(桃色)に変化する塩化コバルト紙を併用することが一般的です。

なお、物質の体積変化を観察する他の実験においても、液体の減少を防ぎ、純粋な熱膨張状態変化による圧力水蒸気水面を押す力など)を正確に測定するために、同様の目的で油が利用されることがあります。

小学生のみなさんへ

理科の実験で、植物がどれくらい水を吸い上げて、葉っぱから外に逃がしているか(これを蒸散じょうさんといいます)を調べることがあります。

試験管に水を入れて植物をさしておくと、時間がたつにつれて水が減っていきます。しかし、水は植物が吸わなくても、ほうっておくだけで空気の中に自然に蒸発じょうはつしてしまいます。

そこで、水の表面に「油」をたらします。油は水に浮いて、空気と水が直接ふれないようにフタをしてくれるのです。こうすることで、減った水の分はすべて「植物が吸い上げた量」だと正確せいかくにわかるようになります。

ルラスタコラム

なぜ油は水に浮くのでしょうか。それは、油が水よりも軽い(密度みつどが小さい)からです。サラダ油など身近な油を使って、実験の結果を正しく出すための工夫がされているのですね。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…