蒸散量

一般小学生

まとめ

蒸散
植物が一定時間内に気孔などの体表から水蒸気として放出した水の量

解説

蒸散は、植物が根から吸い上げた水や無機養分を全身へ運ぶための主要な原動力となります。葉の気孔から水が蒸発することで負圧が生じ、ストローで水を吸い上げるように下から上へと水流が生まれます。また、水が液体から気体へ変化する際に周囲の熱を奪う「気化熱」を利用して、直射日光による植物体の温度上昇を防ぐ重要な役割も担っています。

蒸散量は、葉の枚数や総面積、気孔の密度といった植物側の要因に加え、環境条件にも大きく左右されます。一般に、光が強く、気温が高く、湿度が低く、適度な風があるときに蒸散量は増加します。これは物理的な蒸発の条件と一致しており、植物は気孔の開閉を調節することで、過度な乾燥を防ぎつつ効率的な物質輸送を行っています。

コラム

理科の実験では、葉の表側、裏側、茎にワセリンを塗り、どこからどれだけの水が失われたかを測定する対照実験が頻出です。多くの植物では気孔が葉の裏側に集中しているため、裏側からの蒸散量が最も多くなります。計算問題では、全体の減少量から各部位の数値を差し引き、時間あたりの蒸散量を求める力が求められます。

また、蒸散によって吸い上げられた水が通る管を「道管」と呼びます。茎の断面では内側に位置し、根から葉までつながる一本のパイプのような役割を果たしています。染色液を用いた実験では、この道管部分が染まることでその位置を確認できます。

小学生のみなさんへ

植物が、体の中にある水を「水蒸気」として外に出すことを「蒸散ぞうさん」といい、その出した水の量を「蒸散量」と呼びます。植物は人間のように動くことはできませんが、葉っぱにある「気孔きこう」という小さな穴から水を逃がすことで、体温が上がりすぎるのを防いだり、根っこから新しい水や栄養を吸い上げたりしているのです。

理科のテストでは、葉っぱの表や裏にワセリンという油をぬって、どこから一番たくさんの水が出ているかを調べる実験がよく出ます。ふつう、植物は葉っぱの裏側にたくさんの気孔を持っているので、裏側からの蒸散量が一番多くなります。水が通る道は「道管どうかん」と呼ばれ、茎の断面を見ると内側に並んでいることがわかります。

ルラスタコラム

ひまわりのような大きな植物は、1日に数リットルもの水を蒸散させることがあります。森の中に入ると涼しく感じるのは、木々が蒸散によって周りの熱をうばい、空気を冷やしてくれているからでもあるんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 蒸散が行われる、葉の表面にある小さな隙間を何というか。
気孔
【応用】 蒸散量が最も多くなるのは、一般的に「葉の表側」「葉の裏側」「茎」のどこか。また、その理由は何か。
葉の裏側。理由は、多くの植物において気孔が葉の裏側に多く分布しているため。
【実践】 蒸散には、植物の体温調節以外にどのような重要な役割があるか。「根」と「水」という言葉を使って説明せよ。
葉から水が失われることで、根から水や肥料(無機養分)を吸い上げる原動力となる役割。

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