まとめ
- 植物の光合成において、特定部位への入光を物理的に遮断するために用いられる資材。
- 日光が光合成の成立に必須の条件であることを検証する対照実験において、光の有無という変数を制御するために使用される。
- 葉の一部を覆うことで、デンプンの生成と日光の因果関係を明確にする役割を持つ。
解説
植物は、日光、二酸化炭素、水を利用して、葉緑体の中でデンプンを生成する。この過程を光合成と呼び、その効率は日光の強さ、二酸化炭素濃度、温度などの要因に左右される。アルミニウムはくは、日光を完全に遮断する特性を持つため、実験において「日光が当たらない部分」を意図的に作り出すために活用される。
実験の手順としては、まず植物の葉の一部をアルミニウムはくで覆い、一定時間日光に当てる。その後、葉を摘み取り、熱湯で細胞を柔らかくした後に温めたエタノールに浸して脱色を行う。脱色された葉をヨウ素液に浸すと、日光が当たっていた部分は青紫色に変化しデンプンの生成が確認されるが、アルミニウムはくで覆っていた部分は変化せず、光合成に日光が必要であることが証明される。
また、光合成の速度は光の強さに比例して増加するが、ある一定の強さに達すると、それ以上光を強くしても光合成量は増加しなくなる。この限界値を光飽和点と呼び、グラフ上では右肩上がりの曲線が水平へと変化する形状で示される。光合成を成立させるには、日光、二酸化炭素、葉緑体の3つの条件が同時に揃うことが不可欠である。
植物は、太陽の光をあびて、生きていくための栄養分(デンプン)を作ります。これを光合成といいます。アルミニウムはくは、この光合成に日光が必要かどうかをたしかめる実験で使われます。
アサガオなどの葉の一部をアルミニウムはくで包んで日光をさえぎり、数時間後にヨウ素液につけます。すると、日光が当たっていた場所は青紫色に変わりますが、アルミニウムはくで包んでいた場所は色が変わりません。このことから、植物が栄養分を作るには日光が絶対に必要だということがわかります。
また、植物が栄養分を作るには、日光のほかに二酸化炭素や、葉の中にある葉緑体という緑色のつぶも必要です。これらの条件がそろって、はじめて植物は元気に育つことができるのです。
アルミニウムはくが実験に使われるのは、光をまったく通さないからです。また、形を自由に変えられるので、葉っぱを傷つけずにぴったりと包むことができるのも便利なポイントです。
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