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道管

道管

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 根から吸収された水や肥料分(無機養分)を、茎を通って葉などの全身へ運搬するための管状の組織。
  • 維管束を構成する主要な要素であり、死んだ細胞が縦に並び、上下の隔壁が消失して一本の長い管となっている。
  • 茎の内部では維管束の内側に、葉の内部(葉脈)では表側に配置され、植物体を支える骨組みとしての役割も担う。

解説

道管は、植物が陸上環境に適応するために発達させた輸送システムである「維管束」の一部です。主な役割は、根毛から吸収された水や水に溶けた肥料分を、光合成を行う葉や成長点へと効率よく届けることです。道管を構成する細胞は、完成すると細胞質を失って死んだ状態になり、中空のパイプのような構造になります。この構造により、大量の水を抵抗少なく運ぶことが可能になっています。

また、道管の細胞壁にはリグニンという物質が沈着して厚く丈夫になっており、水を通すだけでなく、植物の体を直立させるための支持組織としても機能しています。葉の内部においては、道管は主に表側の「さく状組織」に近い方に配置されており、気孔からの蒸散によって失われる水分を速やかに補給できる仕組みになっています。

コラム

道管と対になる組織に「師管(しかん)」があります。師管は葉で作られたデンプンなどの養分を運ぶための管で、道管とは異なり生きた細胞で構成されています。維管束において、道管は常に師管よりも内側(中心寄り)に位置するのが一般的です。なお、シダ植物裸子植物では、道管の代わりに「仮道管(かどうかん)」と呼ばれる、より原始的で細い管が水輸送を担っています。

小学生のみなさんへ

植物が地面の下にある根っこから吸い上げた水や、水に溶けた肥料ひりょうを運ぶための専用の管を「道管どうかん」といいます。人間でいうと、飲み物を飲むときに使うストローのような役割をしています。

道管は、根っこから茎を通って、葉っぱの先までつながっています。茎を輪切りにして観察すると、道管は維管束いかんそくという束の中にあり、ふつうは内側に並んでいます。また、葉っぱの中では「葉脈ようみゃく」として広がっていて、表側に近いところを通っています。

道管はとても丈夫にできているので、水を運ぶだけでなく、植物の体をシャキッと支える骨組みのような役割も持っています。道管があるおかげで、背の高い木も倒れずに立っていられるのです。

ルラスタコラム

白いカーネーションを色のついた水にさしておくと、花びらの色がじわじわと変わっていくのを見たことがありますか?これは、色のついた水が道管を通って、花びらのすみずみまで運ばれた証拠なんですよ。

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