まとめ
【定義】
植物の葉や茎において、部分的または全体的に葉緑体が欠如しているために、本来の緑色とは異なる白色や黄色などの模様(斑)が生じている状態。遺伝的な要因やウイルス感染などが原因で起こる現象である。
学習の要点
- 重要語句:葉緑体、光合成、ヨウ素液、デンプン
- 用語の意義:光合成に葉緑体が必要であることを証明するための対照実験において、重要な比較対象となる。
解説
ふ(斑)の入った葉は、葉の中に葉緑体を持つ細胞と持たない細胞が混在している。この特徴を利用して、光合成の仕組みを解明する実験が広く行われる。
具体的には、アサガオなどのふ入りの葉の一部をアルミはくで覆い、日光を十分に当てた後、ヨウ素液を用いてデンプンの生成を確認する。この実験では、葉緑体のある緑色の部分かつ日光が当たった場所でのみヨウ素液が青紫色に変化し、デンプンの生成が認められる。一方、ふの部分(白い部分)は日光を当ててもデンプンが生成されない。
この結果から、植物が光合成を行うためには「日光」だけでなく、細胞内に「葉緑体」が存在することが不可欠であることが事実として証明される。このように、生物学的な事象は、地質時代の特定に用いられる示準化石(三葉虫やアンモナイトなど)の知識や、経度・自転に基づく標準時・時差の計算といった他の科学的知見と並び、自然界の法則を理解するための重要な要素である。
補足
ふ入りの植物は観賞用として珍重されることも多いが、緑色の部分が少ないため、通常の個体に比べて成長速度が遅くなる傾向がある。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
植物の葉っぱに、白や黄色っぽい色の模様(もよう)が入っていることがあります。これを「ふ入り」とよびます。白い部分には、植物が日光をあびて栄養(デンプン)を作るための「葉緑体(ようりょくたい)」という緑色のつぶがありません。
理科の実験では、アサガオなどのふ入りの葉っぱを使って、光合成(こうごうせい)のしくみを調べます。葉っぱの一部をアルミはくでおおって日光に当てたあと、ヨウ素液(ようそえき)につけると、緑色の部分で光が当たった場所だけが色を変えて、栄養ができていることがわかります。
ふの部分(白い部分)は、日光が当たっても栄養が作られません。この実験から、植物が成長するための栄養を作るには、「日光」と「葉緑体」の両方がひつようであることがわかります。
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