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根冠

根冠

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 根の最先端に位置し、細胞分裂が活発な「成長点」を物理的な損傷から保護するための硬い組織。
  • 土壌中を伸長する際の摩擦を軽減するため、粘性のある物質を分泌して潤滑剤の役割を果たす。
  • 先端の細胞は摩擦で剥がれ落ちるが、内側の成長点から新しい細胞が絶えず供給される動的な構造を持つ。

解説

植物の根が土の中を伸びていく際、その先端には新しい細胞を次々と作り出す「成長点」という極めて重要な部位が存在します。成長点は非常にデリケートな組織であるため、むき出しのままでは土の粒子との摩擦で簡単に傷ついてしまいます。そこで、成長点を帽子のようにすっぽりと覆って保護しているのが「根冠」です。

根冠の表面からは、多糖類を主成分とする粘り気のある物質(ムシゲル)が分泌されています。これが潤滑油のような役割を果たし、根が硬い土の隙間をスムーズに通り抜けられるようサポートしています。また、根が伸びるにつれて根冠の外側の細胞は摩耗して剥がれ落ちていきますが、内側にある成長点から新しい細胞が次々と補給されるため、常に一定の厚みが維持される仕組みになっています。

コラム

根冠は単なる保護組織としての役割だけでなく、重力を感知するセンサーとしての機能も備えています。根冠の細胞内には「アミロプラスト」と呼ばれる重いデンプン粒が含まれており、これが重力の方向に沈降することで、植物は上下の方向を認識し、根を重力の方向(下向き)へと伸ばす「正の屈地性(重力屈性)」を示します。

なお、根の構造において、根冠の少し上部には水分や養分を効率よく吸収するための「根毛」が密集する領域があり、これらが連携することで植物の生命活動が支えられています。

小学生のみなさんへ

植物の根のいちばん先っぽには、根冠こんかんという特別な部分があります。これは、根が土の中をぐいぐい進んでいくときに、大事な場所を守る「ヘルメット」のような役割をしています。

根の先端のすぐ内側には、新しい細胞を作って根をどんどん伸ばしていく「成長点せいちょうてん」という場所があります。ここはとても柔らかくて傷つきやすいため、硬い根冠こんかんが外側をガードしているのです。

また、根冠こんかんからはぬるぬるした液が出ています。この液が潤滑油(じゅんかつゆ)のようになり、土との摩擦まさつを減らして、根がスムーズに伸びるのを助けています。土とこすれて根冠こんかんの表面が削れても、内側から新しい細胞がどんどん作られるので、ヘルメットが壊れることはありません。

ルラスタコラム

根冠は、どっちが「下」かを判断するセンサーの役割も持っています。根冠の中にある小さな粒が重力で下に沈むことで、植物は「こっちが地面の下だ!」と分かって、根を正しく伸ばすことができるんですよ。

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