まとめ
- 光合成によって葉緑体で生成されたデンプンが、植物体内を移動するために分解・変換された水溶性の物質。
- 師管を通じて各組織へ運ばれ、生命活動のエネルギー源(呼吸の基質)や細胞壁などの構成成分として利用される。
- 呼吸の過程で酸素を消費して二酸化炭素と熱を放出し、特に発芽時や成長期にその活動が顕著になる。
解説
植物が光合成によって作り出したデンプンは、そのままでは水に溶けにくいため、体内を移動することができません。そのため、水に溶けやすい「糖」へと形を変え、師管を通って成長点や根などの各組織へと運ばれます。この運搬の仕組みを転流と呼びます。
運ばれた糖は、植物が生命活動を維持するための「呼吸」に利用されます。呼吸とは、酸素を用いて糖を分解し、成長に必要なエネルギーを取り出す働きです。このとき、副産物として二酸化炭素と熱が発生します。実験では、花のつぼみを入れた集気びんに石灰水を通すと白く濁ることで二酸化炭素の発生を確認でき、発芽中のダイズを断熱容器に入れると温度が上昇することで熱エネルギーの放出を確認できます。
植物は太陽の光を浴びて、葉っぱの中で「デンプン」という栄養を作ります。でも、デンプンはそのままでは水に溶けないので、植物の体の中を自由に動くことができません。そこで、植物はデンプンを水に溶けやすい「糖」に変えて、体中のすみずみまで運びます。
糖は、植物の体の中にある「師管」という細い管を通って運ばれます。運ばれた糖は、植物が大きくなるためのエネルギーになります。植物も人間と同じように「呼吸」をしていて、糖をエネルギーに変えるときに、二酸化炭素を出したり、熱を出したりしています。
芽が出るときや、花がさくときは、たくさんのエネルギーが必要なので、この呼吸がとてもさかんになります。目には見えませんが、植物も一生懸命エネルギーを使って生きているのです。
私たちが食べるリンゴやミカンが甘いのは、植物が運んできた「糖」をたくわえているからです。植物は自分の成長のために糖を使いますが、使いきれなかった分を果物の中にためておくことがあるんですよ。
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