氷河

一般小学生

まとめ

氷河
陸上に降り積もった雪が自重で氷へと変化し、重力によって長期間かけてゆっくりと流動する巨大な氷の塊
  • 雪が圧縮されてできた氷が、自身の重みで斜面を低い方へと移動する現象
  • 地球上の淡水の大部分を占め、大陸氷河(氷床)と山岳氷河に大別される
  • 強力な侵食運搬堆積作用により、U字谷やモレーンなどの特有な地形を形成する

解説

氷河は、降雪量が消雪量を上回る地域で形成されます。降り積もった雪は下層からの圧力空気が追い出され、密度の高い「氷河氷」へと変化します。この巨大な氷の塊は、氷がゆっくりと形を変える性質や底面での滑りによって、年間数メートルから数百メートルの速さで移動します。

氷河はその形態から大きく2つに分類されます。南極やグリーンランドを覆う大規模な「大陸氷河(氷床)」と、高い山の谷沿いに流れる「山岳氷河(谷氷河)」です。これらは地表を削り取る力が極めて強く、河川によるV字谷とは対照的な、底の平らなU字谷を作り出します。

項目 山岳氷河 大陸氷河(氷床)
分布 高山地帯(アルプス、ヒマラヤなど) 極地(南極、グリーンランド)
形態 地形に制約され、谷に沿って流れる 地形を覆い隠し、広大な面積に広がる
規模 比較的小規模 極めて大規模(地球の氷の90%以上)
コラム

氷河が削り取った岩くず(モレーン)は、氷河の末端や側面に堆積し、かつての氷河の範囲を知る手がかりとなります。また、氷河が海に流れ込み、末端が崩れて海に浮いたものは「氷山」と呼ばれます。近年の地球温暖化により、世界各地で氷河の融解が急速に進んでおり、海面上昇や水資源の枯渇が深刻な問題となっています。

小学生のみなさんへ

氷河ひょうがとは、山の上にふり積もった雪が、長い年月をかけて重い氷になり、ゆっくりと地面をすべり落ちていく「氷の川」のことです。ふつうの氷とちがって、自分の重みで少しずつ形を変えながら動くのが特徴とくちょうです。

氷河はとても重たいので、動くときに地面をものすごい力でけずりとります。氷河が通りすぎたあとの谷は、アルファベットの「U」のような形になるため、U字谷ゆーじだにとよばれます。また、けずった石や砂を遠くまで運んで、一か所にかためておくこともあります。

ルラスタコラム

氷河の中には、何万年も前の空気が小さなあわとして閉じ込められています。この空気を調べることで、昔の地球がどんな気温だったのかを知ることができるんですよ。氷河は地球の歴史を記録した「タイムカプセル」のような存在そんざいなのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 氷河とはどのようなものですか。
陸上に積もった雪が重みで氷になり、重力によってゆっくりと低い方へ流れる巨大な氷の塊です。
【応用】 氷河が山肌を削ることでできる、断面が「U」の字のような形をした谷を何と呼びますか。また、河川が作る谷との違いに触れて答えなさい。
U字谷。河川が作る谷は断面が鋭い「V字谷」になりますが、氷河は底まで広く削るため「U字谷」になります。
【実践】 氷河が削り取った岩石や土砂が、氷河の末端などに堆積してできた丘のような地形を何といいますか。
モレーン(堆石)

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