井戸水

井戸水

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 地層の隙間に蓄えられた地下水を、井戸を掘削することによって地上へ汲み上げた水。
  • 土壌の断熱効果により、年間を通じて水温がその土地の年平均気温付近で安定(恒温性)している。
  • 気温との相対的な温度差により、夏は冷たく冬は温かく感じられるのが物理的特徴である。

解説

地表に降った雨や雪は、土壌を通り抜けて地下へと浸透します。この過程で砂や礫(れき)の層がフィルターの役割を果たし、不純物が濾過されることで清浄な地下水となります。地下数メートル以上の深さになると、土壌が熱伝導を妨げる断熱材として機能するため、外気温の変化が地中に伝わりにくくなります。

太陽の南中高度の変化に伴い、地面が受ける熱量季節ごとに変化しますが、地中深部へ熱が移動するには長い時間がかかります。この「タイムラグ」と土壌の比熱の大きさにより、地下水の温度は常に一定に保たれるのです。冬場に井戸水が温かく感じられるのは、外気温が水温よりも低くなることで生じる感覚的な逆転現象によるものです。

コラム

地下水の温度は、一般的にその場所の年平均気温に1〜2度足した程度で安定します。この安定した熱エネルギーを利用し、近年では「地中熱ヒートポンプ」を用いた冷暖房システムなど、環境負荷の低いエネルギー源としても注目されています。また、工業用水農業用水としても、季節を問わず安定した水温で供給できる利点があります。

小学生のみなさんへ

井戸水(いどみず)とは、地面の下を流れている「地下水」を、井戸をほってくみ上げた水のことです。井戸水のいちばんの特ちょうは、一年中、水の温度がほとんど変わらないことです。

地面の土や岩には、外のあつさや寒さを伝えにくくする「断熱だんねつ」というはたらきがあります。そのため、地面の深いところにある地下水は、外の気温の影響をあまり受けません。冬に井戸水が温かく感じたり、夏につめたく感じたりするのは、外の気温と水の温度に差があるからです。

また、雨や雪が地面にしみこんで地下水になるまでには、長い時間がかかります。砂や石の層を通ることで、汚れが取りのぞかれてきれいな水になります。昔の人は、このきれいで温度が変わらない井戸水を、飲み水や食べ物をひやすために大切に使ってきました。

ルラスタコラム

トンネルの中に入ると、夏はすずしく、冬はあたたかく感じることがあります。これも井戸水と同じで、まわりの厚い地面が外の空気をさえぎって、温度を一定にたもってくれているからなんですよ。

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