不要物

一般小学生

まとめ

  • 胎児の生命活動(代謝)によって生じる、二酸化炭素や尿素などの生体にとって不要な物質のこと。
  • 胎児の血液によって「へその緒臍帯)」を通って胎盤へと運ばれ、母体側へ排出される。
  • 胎盤における物質交換により、母体の循環系を利用して最終的に母体の体外へと処理される。
発生胎盤物質交換臍帯代謝

解説

胎児は子宮内で急速に成長しますが、自力で肺呼吸を行ったり、排泄器官で完全に老廃物を処理したりすることはできません。そのため、胎児の細胞呼吸によって生じた二酸化炭素や、タンパク質分解過程で生じる尿素などの不要物は、胎児の血液によって「へその緒(臍帯)」へ運ばれます。

臍帯の先にある「胎盤」では、胎児の毛細血管が母親の血液で満たされた空間に接しており、そこで薄い膜を介して不要物を放出する「物質交換」が行われます。この際、母体と胎児の血液は直接混ざり合うことはなく、濃度勾配に基づいた拡散などの仕組みによって、不要物が効率的に母体血へと受け渡されます。

コラム

胎盤での物質交換は、不要物の排出だけでなく、生命維持に必要な酸素養分ブドウ糖アミノ酸など)を母体から受け取る役割も兼ねています。胎児は自分自身の臓器が十分に機能するまでの間、母体の肺や腎臓などの機能を借りることで、安全な環境下で成長を続けることができるのです。

小学生のみなさんへ

おなかのなかにいる赤ちゃん(たい児)も、わたしたちと同じようにエネルギーを使って成長しています。そのときに、体の中に「二酸化炭素」などのいらなくなった物質(不要物)ができてしまいます。

赤ちゃんは自分でおしっこをしたり、息をはいたりして外に出すことができないので、お母さんの力を借ります。赤ちゃんとお母さんは「へそのお」と「胎盤たいばん」でつながっていて、そこを通していらなくなったものを、お母さんの体の方へわたしているのです。

お母さんは、赤ちゃんからもらったいらなくなったものを、自分の体といっしょに外へ出してあげています。こうして、赤ちゃんはおなかのなかで元気にすごすことができるのです。

ルラスタコラム

赤ちゃんとお母さんの血液は、実は直接まざり合っていません。胎盤という場所で、うすい膜をはさんで、必要なものといらなくなったものだけを上手にやり取りしているのです。とても不思議な仕組みですね。

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