まとめ
【定義】
植物の茎(くき)とは、維管束植物における主要な栄養器官の一つであり、葉や花を空間に保持する「支持作用」と、根と葉の間で水や養分を輸送する「通路作用」を基本機能とする構造体である。
まとめ
解説
茎は植物の骨格として葉を適切な位置に配置し、効率的な光合成を支えるとともに、道管や師管を通じて水や光合成産物を各組織へ運搬する重要な役割を担う。基本機能である支持と通路のほかに、特定の植物では生存に有利な特殊な形態をとることがある。例えば、ジャガイモやサトイモは「地下茎」として養分を蓄える貯蔵器官となる。ジャガイモの表面に見られる「目(くぼみ)」の配置は、地上の茎における葉の付き方(葉序)と同様に螺旋状となっており、茎としての基本形態を継承している。また、イチゴの「匍匐茎(ランナー)」は新しい株を増やす繁殖の役割を持ち、ヘチマの「巻きひげ」は他物に絡みつくことで植物体を安定させる支持の役割を強化している。さらに、ヤマノイモの葉腋に生じる「むかご」は茎が肥大化したものであり、脱落して新しい個体となる繁殖器官である。冬期に見られるタンポポなどの「ロゼット」は、茎を極端に短縮させることで寒さや乾燥から身を守る適応戦略の一形態である。
小学生のみなさんへ
くきには大きく分けて3つのはたらきがあります。1つめは、花や葉をしゃんとのばして支えること。2つめは、根っこが吸い上げた水や、葉っぱで作った栄養を運ぶ通り道になること。3つめは、栄養をたくわえることです。ふだん私たちが食べているジャガイモやサトイモは、実は土の中にある「くき」が太くなったものです。ほかにも、イチゴのように地面をはって仲間をふやすものや、ヘチマのように「巻きひげ」で何かにしがみついてのびていくものもあります。形がちがっても、それぞれ植物が生きていくための大切な役割をはたしているのです。
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