はうくき

一般小学生

まとめ

  • 植物の茎のうち、地面を這うように伸長する形態のことで、「匍匐茎(ほふくけい)」や「ランナー」とも呼ばれます。
  • 節の部分から新しい根や芽を出すことで、親個体と同じ遺伝子を持つ新しい個体を作る「栄養生殖」の役割を担います。
  • イチゴやシロツメクサなどが代表例で、効率よく周囲に生息域を広げるための生存戦略の一つです。

解説

植物の茎には、本来「植物体を支える(支持)」ことと「水や養分を運ぶ(通路)」という2つの大きな役割があります。しかし、環境や繁殖の必要性に応じて、その形態を大きく変化させることがあります。これを「茎の変態」と呼びます。

「はうくき(匍匐茎)」は、地上を横に這って伸びることで、親から離れた場所に新しい株を作ります。これにより、種子を作らなくても効率的に仲間を増やすことが可能です。また、茎の変形には他にも、養分を蓄える地下茎(ジャガイモの塊茎など)」や、他のものに巻き付く「巻きひげ」、葉の付け根にできる「むかご」など、多様な形が存在します。

コラム

ジャガイモは根ではなく「茎」が変化したものです。ジャガイモの表面にある「くぼみ」は芽であり、その並び方が地上の茎における葉の付き方(葉序)と同じ螺旋状になっていることが、茎である証拠です。これに対し、サツマイモは「根」が肥大化したものであり、形態学的な由来が異なります。植物の各部位がどのような役割に特化して進化したのかを観察することは、生物学の基礎を理解する上で非常に重要です。

小学生のみなさんへ

植物の茎(くき)といえば、地面からまっすぐ上にのびるイメージがあるかもしれません。でも、イチゴなどの植物は、地面をはうように横にのびる特別な茎を持っています。これを「はうくき」や「匍匐茎ほふくけい」と呼びます。

この茎は、ただのびるだけではありません。地面についた節(ふし)のところから、新しい根や芽を出して、どんどん新しい仲間を増やしていくことができるのです。種をまかなくても、茎をのばすだけで自分と同じ植物を増やせるなんて、とても便利な仕組みですね。

茎には他にもいろいろな形があります。ジャガイモは土の中にある茎に栄養がたまったものですし、ヘチマの「巻きひげ」も実は茎が変化したものです。植物は、自分が生きる場所や増やし方に合わせて、茎の形を工夫しているのです。

ルラスタコラム

ジャガイモが「根っこ」ではなく「茎」の仲間だという証拠を知っていますか?ジャガイモの表面にあるデコボコした「芽」の並び方をよく見ると、地上の茎についている葉っぱと同じように、きれいな順番で並んでいるんですよ。理科の実験や料理のときに、ぜひ観察してみてくださいね!

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